船便と接続するAIオンデマンド交通「佐渡汽船シャトル」が運行開始…みちのりホールディングスなど

佐渡市の両津・国中の市街地エリアと両津港佐渡汽船ターミナルとの間を、佐渡汽船の船便に接続して運行するリクエスト型最適経路交通「佐渡汽船シャトル」
佐渡市の両津・国中の市街地エリアと両津港佐渡汽船ターミナルとの間を、佐渡汽船の船便に接続して運行するリクエスト型最適経路交通「佐渡汽船シャトル」全 4 枚

佐渡市の両津・国中の市街地エリアと両津港佐渡汽船ターミナル間を佐渡汽船の船便に接続して運行する乗り合いの交通サービス「佐渡汽船シャトル」の実証運行が11月11日にスタートした。同シャトルは、佐渡汽船、みちのりホールディングス、佐渡地区ハイヤー協会、REA、新潟県、佐渡市が共同で実施する。

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今回の実証運行は、島内の両津地区と国中地区の市街地エリアに186か所設置された乗降ポイントのうち、複数の利用者からリクエストされた異なる乗降ポイントと両津港との間を、AIが計算するリクエスト型最適経路交通を導入して運行するというもの。みちのりグループは、会津乗合自動車(福島県会津若松市)や茨城交通(茨城県水戸市)で運用実績がある。

乗降ポイントのうち、98か所は既存のバス停付近、その他の88か所は旅館やホテル、店舗等の各種施設を目印に新たに設置した。利用希望者は専用ウェブサイトから乗船予定の船の日付と便を選び、利用したい乗降場所を選択して予約する。一部の時間帯の便を除き、佐渡汽船の予約センターへの電話予約も可能だ。

今回の事業は、新潟県の「地域活性化リーディングプロジェクト」として佐渡汽船が事業委託を受け、みちのりホールディングスと連携し、佐渡市の協力を得て実施する。車両の運行は佐渡地区ハイヤー協会に加盟する新潟交通佐渡、おけさ観光タクシー、港タクシー、ヱビス観光タクシー、内藤タクシー、中央タクシーの6社が行い、予約受付と配車システムはREAが提供する。実証運行は、12月18日までの金曜、土曜、日曜、祝日に実施し、運賃は無料。

佐渡汽船は観光客などの航路利用者の増加と定着、佐渡島内の交通事業者は佐渡島民や来島者からの新たな利用者の獲得を目指す。実証運行では事業性を検証し、リクエスト型最適経路交通を島内のより広い範囲、多様な目的に活用する可能性についても検討する。また、佐渡市が今年5月に設置した「佐渡島MaaS検討会」と連携し、島内の交通サービス全体の利便性の向上、交通ネットワーク全体の持続性の向上を目指すという。

《中島 丈晴》

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