難度の高いビンテージカー…シボレー インパラ[インストール・レビュー]

難度の高いビンテージカー…シボレー インパラ[インストール・レビュー]
難度の高いビンテージカー…シボレー インパラ[インストール・レビュー]全 10 枚

オーディオカスタムするには難易度の高い車種とも言えるビンテージカーであるシボレー『インパラ』にトランクカスタムを含めたインストールを実施した北海道のAUDIO VISUAL SECURITY FIST。ストックイメージを大きく崩さないデザイン手法を見ていくこととしよう。

◆トランクルームにイメージを崩すこと無く
最新のオーディオユニットをインストール

インパラをこよなく愛するオーナーがオーディオのシステムアップを計画した。ユニット取り付けのデザイン性には徹底してこだわる。インパラをこよなく愛するオーナーがオーディオのシステムアップを計画した。ユニット取り付けのデザイン性には徹底してこだわる。
トランクルームはフロアパネルやサイドウォールをワンオフ製作。さらに前面ウォールにはサブウーファーをインストールする。トランクルームはフロアパネルやサイドウォールをワンオフ製作。さらに前面ウォールにはサブウーファーをインストールする。メタル感を残しつつ、ブラック&シルバーのモノトーンで仕上げたトランクルームは雰囲気も満点だ。メタル感を残しつつ、ブラック&シルバーのモノトーンで仕上げたトランクルームは雰囲気も満点だ。

インパラのイメージを残しながらオーディオを融合させたインストール手法が魅力となったこのクルマ。注目なのはトランクルームだ。スペアタイヤを中心に据えた広いトランクにはハイドロユニットやオーディオユニットをインストールしているものの、モノトーンで仕上げシンプルさを徹底している。その中でオーディオユニットとしては前方のサブウーファー、フロアに半ば埋め込んだパワーアンプをセットする。本来は年式を考えてもインパラのトランクにはあり得ないユニットなのだが、それを違和感なくフィットさせているのがデザインの力と言えるだろう。

オーディオをインストールする際にインストーラーが特にこだわったのは“鉄板を残す”ことだったという。メタル感を残すことでインパラらしさを消し去らないことを狙った。レイアウト的にも前方に3発のキッカーL7をインストール。角形のサブウーファーは収まりも良くスクエア形状のトランクルームに見事に融合している。ウーファーボックスはペイント処理されトランクルームの内壁と一体化しているのも見どころとなっている。

さらにフロアパネルを製作して、そこにパワーアンプを埋め込むデザイン処理も独特。オーディオユニットの存在感を感じさせつつ、アピールしすぎない程よいスタンスを確立している。他のオーディオインストールではあまり見られない個性的な手法となった。

◆角形ウーファー×3発のインストールが
インパラのトランクに見事にフィット

サブウーファーにはキッカー独自の角形ユニットであるL7R10をチョイス。3発を並べる独自のレイアウトを採用する。サブウーファーにはキッカー独自の角形ユニットであるL7R10をチョイス。3発を並べる独自のレイアウトを採用する。パワーアンプはこのようにフロアに半分埋め込み設置される個性派インストール。ユニットはキッカーのCXA660.5をチョイス。パワーアンプはこのようにフロアに半分埋め込み設置される個性派インストール。ユニットはキッカーのCXA660.5をチョイス。サイドウォールにはフロア同様のレサー処理したパネルを設置。シルバーのプレートをビルトインする構造で立体感も演出。サイドウォールにはフロア同様のレサー処理したパネルを設置。シルバーのプレートをビルトインする構造で立体感も演出。

トランクルームの前方にインストールされているのはキッカーのL7R10×3発。角形フォルムを持つキッカーのL7を横に3発組み合わせる独特のレイアウトで見せる効果も満点。10インチ×3発の配置もインパラのトランクサイズにもピタリとフィットするサイズ感でバランス良さも抜群。先にも紹介した通りウーファーボックスは塗装処理され、トランクルーム内に溶け込むデザインとしている点も見どころ。シルバー×ブラックのカラーコーディネートでシンプルにフィニッシュしている点もインパラのイメージにフィットする。

スピーカー群をドライブするパワーアンプはキッカーのCXA660.5。ユニットはフロアパネルに半ば埋め込まれる形でインストールされているのが独特。フロアパネルの一部分を切り欠き処理して縦置きしたパワーアンプをビルトイン。これはオーディオユニットをボディに一体化させ、グレーのボディカラーとも相まってまるでクルマの電装部品であるかのように見せる手法となっている点にも注目だ。

トランクのサイドウォールにはパネルをワンオフ。シルバーのパネルをビルトインするスタイルは、まるで純正でこのようなトランクなのでは? と思わせるほどの完成度。ハイドロユニットを両サイドに設置するスタイルとも相まって、美しくまとまりの良いトランクルームを作り上げた。

◆キックパネルを利用したスピーカー設置
純正インテリアを尊重した取り付けが決まる

コクピットはインパラのイメージをそのまま残したクラシカルなムード。ヘッドユニットもじゃまにならない存在。コクピットはインパラのイメージをそのまま残したクラシカルなムード。ヘッドユニットもじゃまにならない存在。キックパネルにキッカーのコアキシャルスピーカーであるPSC65をインストール。取り付け面のキックパネルはワンオフされたもの。キックパネルにキッカーのコアキシャルスピーカーであるPSC65をインストール。取り付け面のキックパネルはワンオフされたもの。ヘッドユニットに採用しているカロッツェリアのDEH970はインパラの独特なダッシュにビルトイン取り付けされている。ヘッドユニットに採用しているカロッツェリアのDEH970はインパラの独特なダッシュにビルトイン取り付けされている。

コクピットまわりのインストールにも手が込んでいる。ここでもトランクルーム同様に、インパラのイメージを崩すことのないインストールを心がけている。フロントスピーカーの取り付けはキックパネルにコアキシャルをインストールする手法。用いたのはキッカーのPSC65、16cmミッドバスを持つコアキシャルユニットでありキックパネルにパネルをワンオフしてインストールする。さらにリアシートのサイドウォールにはリアスピーカーとしてキッカーのKSC6504をインストールする。ドアスピーカーを持たないクルマにスマートにスピーカーを取り付ける手法としてキックパネルは有効。しかもスピーカーユニットをことさら目立たせること無く、純正の内装イメージを崩さないのもこの取り付けの妙と言えるだろう。

ヘッドユニットにはカロッツェリアのDEH970をインストール。現代車のようなDINスペースがあるわけでは無いためダッシュパネルの一部を加工してビルトインする。派手になりすぎること無くスマートな取り付けになってるのも上質な取り付けスタイルだ。

愛車に質の高いオーディオを取り入れる際、ストックイメージを大きく崩すこと無く取り付けるデザイン処理にこだわったこのインパラ。トランクルームの見せ方からコクピットのストックイメージまで、隅々にまでインパラらしさを感じさせるオーディオインストールとなった。

土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。

《土田康弘》

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