制動性能と環境性能を両立、二輪用新ブレーキパッド「GREENANCE」初公開…ブレンボ

ブレンボ GREENANCEパッド
ブレンボ GREENANCEパッド全 3 枚

ブレンボは世界最大規模のモーターサイクル展示会「EICMA:ミラノモーターサイクルショー」にて、環境に優しいブレーキパッド「GREENANCE」、新型「19RCSコルサコルタRRレースレプリカマスターシリンダー」、改良型「GP4-MSキャリパー」を初公開した。

GREENANCEパッドはブレーキ温度の上昇時にも優れた耐熱性を発揮する。ダイナミック動力計効率試験では、高温・高速環境下で従来品より安定的な摩擦係数を示し、市販の比較対象製品と比べて平均で10%高い摩擦係数を記録。独自ベンチテストでは摩耗率が市販の同等製品を15%下回った。

また「GREEN(グリーン/環境にやさしい)」と「PERFORMANCE(性能)」をその名の由来とするGREENANCEパッドは、材料に銅とニッケルを使用せず、セラミックコンパウンドはアンチモンとアスベストを含まない。このほか、生産工程におけるメタンガスの使用を排除し、CO2換算で年間約176トンの温室効果ガスの排出を削減する。ブレンボでは今後、アフタマーケット向けブレーキパッドシリーズをGREENANCEパッドへ段階的に切り替えていく。

新型19RCSコルサコルタRRレースレプリカマスターシリンダーは、MotoGPやSBK(スーパーバイク世界選手権)向け同様、ビレット(中間鋳造品)からの機械切削で軽量化を図りつつ、レース仕様の設計をできる限り再現。チタングレーの硬質アルマイトのボディの表面は優れた耐摩耗性を発揮し、可動部品同士の摩擦を軽減する。新型はより濃く深みのある色合いとなり、Moto2、Moto3クラスモデルの外観にさらに近づけた。

改良型GP4-MSキャリパーは、パワフルなオンロードバイク向けに設計・開発されたブレンボGP4シリーズの最新モデルだ。MotoGPライダーが用いるブレンボ製キャリパー同様、アルミビレットとモノブロック設計の組み合わせで。過酷な走行環境でも高い安定性を発揮。耐久性を損なうことなくブレーキシステム全体の性能を高めることができる。改良型では日本のスーパースポーツバイク向けに取付ピッチ108mmをラインアップに追加した。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 狭い道! 制限1.9mだが何かがおかしい…東京都小金井市
  2. 4億円オーバーのV12エンジン搭載「完全アナログ」なハイパーカー登場!
  3. マッスルカーにはやっぱりエンジン!新型『チャージャー』登場に「センス抜群!」「これなら日本でも」など反響
  4. ポルシェ、新型『911カップ』発表…520馬力にパワーアップ
  5. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ…注目ニュースベスト5 2025年上期
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る