シボレー コルベット、670馬力の「Z06」新型が登場…ロサンゼルスモーターショー2022

新開発の自然吸気5.5リットルV8搭載

全幅を94mm拡大したワイドボディ

「Z07パフォーマンスパッケージ」を設定

シボレー・コルベット Z06 新型(ロサンゼルスモーターショー2022)
シボレー・コルベット Z06 新型(ロサンゼルスモーターショー2022)全 10 枚

シボレーは11月17日、米国で開幕したロサンゼルスモーターショー2022に、2ドアスポーツカー『コルベット』の高性能モデル「コルベットZ06」(Chevrolet Corvette Z06)新型を出展した。

◆新開発の自然吸気5.5リットルV8搭載

シボレー・コルベット Z06 新型シボレー・コルベット Z06 新型

新開発の自然吸気5.5リットルV型8気筒ガソリンエンジンを搭載する。これまでに製造された自然吸気の量産V8エンジンの出力を超えることを目標に開発された。軽量のフラットプレーンクランク設計により、エンジンは大パワーを生み出すために必要な高回転域に到達することができるという。

新しいエンジンは、パワーだけでなく、サーキットで最大限のパフォーマンスを引き出すように設計されている。8600rpmからのレッドゾーンやフルレーシングスタイルのドライサンプシステム、専用のインダクション&エキゾーストシステムまで、このエンジンはまったく新しいエモーショナル性を演出する、と自負する。

また、このエンジンはDOHC化されており、チタン製インテークバルブとナトリウム充填エキゾーストバルブを支えるデュアルコイルバルブスプリングを採用する。鍛造アルミ製ピストン、鍛造チタン製コネクティングロッドにより、軽量化と高い強度も追求した。新開発のアクティブスプリットインテークマニホールドも導入した。これらにより、最大出力670hp/8400rpm、最大トルク63.6kgm/6300rpmを獲得する。従来型よりも排気量を約700cc縮小しながら、パワーは新型が20hp上回っている。新型は、0~96km/h加速2.6秒の性能を可能にした。

◆全幅を94mm拡大したワイドボディ

通常のコルベットよりも、全幅を94mm拡大し、ワイドなリアタイヤを装着する。サイドエアベントからのエアフローも増大させた。また、前後マスクは専用デザインで、フロントのデザインは、冷却性能を最大限に発揮するために、5つの熱交換器のうちセンターの1つへ空気を流すなど、冷却ニーズを最適化するように設計されている。

サーキットでの高速走行時の安定性とコーナリング性能を向上させるために、調整可能なウィッカービルを備えたリアスポイラーを標準装備した。コルベットの市販モデルでは最大のフロント20インチ、リア21インチの鍛造アルミホイールは、「スパイダー」と呼ばれ、5種類の仕上げから選択できる。

「マグネティック・ライド・コントロール4.0」を含めて、サスペンションは専用チューニングした。大容量のブレーキは、フロントが6ピストン。8速デュアルクラッチトランスミッションの最終減速比を5.56に変更し、加速性能を向上させた。コックピットは、カーボンファイバートリムの使用を拡大している。

◆「Z07パフォーマンスパッケージ」を設定

シボレー・コルベット Z06 新型シボレー・コルベット Z06 新型

サーキット走行を意識した「Z07パフォーマンスパッケージ」が用意される。このパッケージには、カーボンファイバー製ハイリアウイングとグランドエフェクト、シャシーの専用チューニング、「マグネティック・ライド・コントロール」の専用チューニング、特注のミシュラン製「カップ2 R ZP」タイヤ、ブレンボ製カーボンセラミックブレーキなどが含まれている。

オプションで、カーボンファイバー製ホイールを用意した。バネ下重量を、18.6kg軽量化する効果を発揮する。 ブレンボ製のカーボンセラミックブレーキは、フロントが直径15.7インチ(398mm)、リアが直径15.4インチ(391mm)の大型ローターを採用した、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  4. 朝までこの恐怖に耐えられるか?…三和交通タクシーでいく心霊スポットツアー2025【夏休み】
  5. セリカに次ぐ「リフトバック」採用のカローラは、50年経ってもスタイリッシュ【懐かしのカーカタログ】
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る