トヨタ プリウス PHEV 新型、米国仕様はEVモード40km…ロサンゼルスモーターショー2022

PHEVシステム全体で220hpのパワーを獲得

「ハイ、トヨタ」と呼びかけて音声アシストが起動

ルーフのソーラーパネルでバッテリーを充電

トヨタ・プリウス・プライム(プリウス PHEV)新型の米国仕様(ロサンゼルスモーターショー2022)
トヨタ・プリウス・プライム(プリウス PHEV)新型の米国仕様(ロサンゼルスモーターショー2022)全 10 枚

トヨタ自動車の米国部門は11月17日、PHEVセダン『プリウス・プライム』(日本名:『プリウスPHEV』に相当)新型の米国仕様車を、ロサンゼルスモーターショー2022で初公開した。

◆PHEVシステム全体で220hpのパワーを獲得

新型には、従来モデルと比較して、燃費と走行性能を引き上げるように設計されたプラグインハイブリッドシステムを搭載した。加速感や車速のコントロール性も向上させており、EVとしての優れた走りとアクセルレスポンスを実現した、と自負する。

新型プリウス・プライムの米国仕様車には、2.0リットル直列4気筒ガソリンエンジンを搭載する。モーターと合わせたPHEVシステム全体では、220hpのパワーを引き出す。従来型よりもおよそ5割パワーアップしており、0~96km/h加速6.6秒の性能を発揮する。

バッテリーは、従来型よりも大容量化されたリチウムイオン。EVモードの航続は、従来モデルよりも5割以上増大し、最大でおよそ40kmに到達している。

◆「ハイ、トヨタ」と呼びかけて音声アシストが起動

新型の米国仕様車には、テキサス州に本拠を置くトヨタのコネクテッドテクノロジー部門が設計した12.3インチの「トヨタ・オーディオ・マルチメディア・システム」がオプション設定される。また、新型の顧客には、「Over-the-Air(OTA)」アップデートなど、さまざまなコネクティビティや便利な機能にアクセスする機会が用意されている。

トヨタ・オーディオ・マルチメディア・システムは、直感的なタッチと音声コントロールによって操作できる。オプションの「コネクテッド・サービス・ドライブ・コネクト」を利用すると、乗員は「インテリジェント・アシスタント」、クラウドナビゲーション、目的地アシストにアクセスできる。

インテリジェント・アシスタントを利用すると、「ハイ、トヨタ」と呼びかけることにより、システムが起動する。音声起動コマンドで目的地を検索したり、「POI(Points of Interest)」を見つけたり、オーディオを調整したり、車内の温度を変更したりすることができる。クラウドナビゲーションは、クラウドを利用して、最新の地図、交通情報、ルート情報をダウンロードする。ユーザーが最新の検索機能を使えるようにするために、POI検索は Google (グーグル)の POIデータを反映させる。 目的地アシストでは、次の目的地を見つけるために 24時間365日の「ライブ・エージェント・アシスタンス」にアクセスすることも可能だ。

◆ルーフのソーラーパネルでバッテリーを充電

トヨタ・プリウス・プライム(プリウス PHEV)新型(米国仕様)トヨタ・プリウス・プライム(プリウス PHEV)新型(米国仕様)

新型の米国仕様車には、ルーフにソーラーパネルを組み込んだ。ルーフに取り付けられたソーラーパネルを利用して、駐車時に車載バッテリーを充電する。ソーラーパネルは、走行中にエアコンなどのアクセサリー機器に補助電力を供給する。スタイリングを損なわないために、電極を隠すデザインを採用している。

新型の室内には、6つのUSBポートが装備された。フロントとセンタースタックの下部には、2つのType-C USBポートを配置し、センターコンソールには2つのType-C USBポートをレイアウトした。後席乗員用には、センターコンソールの背面に、2つのType-C USBポートを装備している。

安全面では、最新の「トヨタ・セーフティ・センス」として、「TSS 3.0」を標準装備した。リアクロストラフィックアラート(RCTA)付きブラインドスポットモニター(BSM)を、全グレードに標準装備。自動ブレーキ付きフロントおよびリアパーキングアシストは、上位グレードに標準装備されている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  3. 史上最強のVW『ゴルフGTI』、6月20日デビューを予告
  4. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
  5. 日産が経営再建計画「Re:Nissan」を発表---7工場閉鎖、2万人削減、2026年度黒字化
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る