【NISMO】フェアレディZ RZ34のチューン開始、低中速トルク増強…ワークスチューニング試乗

【NISMO】フェアレディZ RZ34のチューン開始、低中速トルク増強…ワークスチューニング試乗
【NISMO】フェアレディZ RZ34のチューン開始、低中速トルク増強…ワークスチューニング試乗全 27 枚

NISMOだからこそできる、ECUチューニングで安全安心な出力アップが可能!往年のLMGTホイールも復活へプロトタイプが公開された。(2022ワークスチューニンググループ試乗会。11月10日、モビリティリゾートもてぎ)

【画像全27枚】

◆RZ34をもっと乗りやすく
トルク感にあふれて楽しめるエンジンに

V6 3.0L+ツインターボエンジンが搭載され、新型となった日産『フェアレディZ』。すでに新車のデリバリーが開始となったが、NISMOでも早くもチューニングメニューを開発。なかでも注目なのがECUチューニングである「スポーツリセッティング TYPE-2」だ。

これはNISMOによって行われるECUチューンで、低速~中速でのブースト圧をアップ。高速領域では点火時期の変更などを施したもの。エンジン出力特性の向上と全回転域でのフラットトルク化を実現しているという。さらにSPORTSモードでは低中速域のアクセルレスポンスを改善し、発進時や加速時にスムーズでスポーティな加速を実現しているという。ポイントは最高出力、最大トルクなどは変わっていないということ。ノーマルではパワーカーブが二次曲線的に上がっていくところをフラットに上がるようにしてある。とくに3000~7000rpmの加速感を改善。実際、その領域の加速性能は向上しているという。AT車ではさらにアクセルレスポンスも鋭くなっている。

今回、クローズドコースでAT車に試乗した。比較のベース車両がなかったのが残念だが、電子制御スロットルらしいラグを感じず、実にスムーズに乗れる。中回転域でのトルクの感の強さも感じ取ることができた。アクセルレスポンスも適度に高められていて、乗りやすいが鋭すぎることもない。適度に高められているのだ。ちなみにこのスポーツリセッティングはECUというデリケートな部分を触るだけにきちんとした管理が必要で、NISMOパフォーマンスセンターだけで施工が可能。気になる保証はメーカー保証からNISMOの保証に切り替わる。1年2万km以内とその期間は短くなるが、保証内容は変わらずに受けられるので安心だ。

◆スポーツマフラーと鍛造ホイールも開発中

NISMOスポーツマフラーは軽快かつ心地よいサウンドを実現。大幅なパワーアップというよりは気持ちよさを高めることに主眼をおいて開発されている。日産純正プション扱いなので、新車購入時に取り付けられ、新車のローンに含めることができるのもポイント。そして、NISMOの人気ホイールLMGTのRZ34用も開発中。往年のスポーツイメージをまとう5本スポークデザインを踏襲。軽量で高剛性な鍛造製法で作られ、もちろん1ピース構造。専用マッドガンブラックのカラーリングでスポーク部のNISMOロゴはマシニング加工で施される。また、タイヤと接する分にはローレット加工を施すことで、サーキット走行などで発生しやすいタイヤとオイールのスリップを防ぐ。純正の19インチサイズタイヤを装着できるサイズ設定となる予定で、純正タイヤでもこのLMGTデザインを楽しめるものになる予定。

さらに乗りやすさを高めたブレーキパッドもラインアップ。こちらはサーキット用ではなく、微妙なブレーキから強い減速まで、リニアかつ正確にコントロールできることを目標に開発。これからの環境基準に則したカッパーフリーの独自素材を使っている。安定した効きとABSとの相性の良さもポイントで、普段乗りでさらにドラビングが楽しくなる。

◆エクストレイルにはエアロパーツと
e-POWER用初のスポーツマフラーを開発

日産『エクストレイル』は新型に変わって大幅に進化、第2世代となるe-POWERを搭載。さらに電動駆動4輪制御技術e-4ORCEも採用。それに合わせてNISMOからも新たな試みが行われている。フロントリップスポイラーはダウンフォースの発生と高速走行時のハンドリング向上を目指してい開発。見た目にもスポーツマインドを刺激する形状がポイント。ほかにもピラーガーニッシュやアンテナ、ドアガーニッシュなどデザインアクセントになる部分を多数発売。インテリアではインナードアプロテクターがポイントになっている。

そして、NISMOとしては初となるのがe-POWER用のマフラーの開発。これまで発電用に一定回転で回るエンジンにスポーツマフラーは不要との考えだったが、やはりエキゾーストノートはスポーツマインドを高めるのに有効ということで今回初めて開発。フロントチューブからのは交換によって、音質の変化をしっかりと感じられるのがポイント。走ってみると意外と違和感はなく、ジェントルなエキゾーストノートを奏でながらのドライブが可能。落ち着いた大人の雰囲気をまといながらもスポーティさを感じる、新たなエクストレイルへと進化していた。

《加茂新》

加茂新

加茂新|チューニングカーライター チューニング雑誌を編集長含め丸15年製作して独立。その間、乗り継いたチューニングカーは、AE86(現在所有)/180SX/S15/SCP10/86前期/86後期/GR86(現在所有)/ZC33S(現在所有)。自分のカラダやフィーリング、使う用途に合わせてチューニングすることで、もっと乗りやすく楽しくなるカーライフの世界を紹介。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「本当に世に出るとは」車重わずか1トンで800馬力V12、「超アナログ」スーパーカー…新型車記事ランキング 8月
  2. さらなる人馬一体へ!NDロードスター用「リビルトエンジン」発売、価格は65万7800円
  3. マツダの新型SUV『EZ-60』すでに4万台の予約殺到! SNSでは「マツダ復権か??」「日本でも売るべき」など話題に
  4. ホンダの社員食堂、白いユニフォームでカレーうどんを金曜日に食べる理由
  5. ホンダアクセス、新型『プレリュード』の純正用品発売…スペシャリティクーペをさらに上質に
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る