明確なテーマを持って…メルセデスベンツ Cクラス 前編[インストール・レビュー]

明確なテーマを持って…メルセデスベンツ Cクラス 前編[インストール・レビュー]
明確なテーマを持って…メルセデスベンツ Cクラス 前編[インストール・レビュー]全 11 枚

極上サウンドはもちろん内外装のカラーコーディネートしたカスタムインストレーションにもこだわったおオーナーの伊藤さん。愛知県のLEROY(ルロワ)が手がけたインストールはお見事。特にラゲッジは鮮やかなブルーで彩られ絶品の仕上がりを見せている。

【画像全11枚】

◆外装と内装とのつながりを意識したカラーコーデで
個性的で美しいインストールデザインを完成させた

メルセデスCクラスを手に入れて、オーディオのインストールに力を入れている伊藤さん。すでにオーディオの経験も豊富だったオーナーは乗り換えてすぐに製作ショップであるルロワにオーダーしてオーディオのインストールを開始、約3カ月でここまでの完成度に仕上げた。明確なテーマを持ってインストールしているからこそ、トータルバランスに優れたデザインができ上がった。

今回オーナーが掲げたインストールデザインのテーマは“外装とのつながりを意識した作り込み”だった。それをもっとも顕著に現しているのがラゲッジだ。鮮やかなブルーのボディカラーをイメージさせるラゲッジフロアはブルーの人工スエードを使ったフィニッシュが美しい。リアゲートを開けるとブルーのフロアパネルが目に飛び込んでくる。

そんなラゲッジフロアにフラットインストールするのは2台のパワーアンプとプロセッサー本体、さらにはサブウーファーというシンプルな構成。ただし大型パワーアンプであるモスコニのZERO4を2台インストールするスタイルが印象的。パネル面を広く使った映えるデザインがオーナーのお気に入りポイントでもある。

◆モノトーンのユニット類とブルーパネルの
絶妙のコンビネーションがセンスを感じさせる

パワーアンプに用いたのはモスコニのZERO4×2台。ラゲッジルームのアイキャッチにもなっている大型ユニットは、リアゲートを開けるとぱっと目に飛び込んでくる映えるユニットでもある。縦置きしてラゲッジの両サイドにレイアウトするスタイルもシンプルかつ美しいデザイン。ブルーのベースパネルにシルバーのボディが美しく浮かび上がるのもこのクルマのデザインのクライマックスだ。

ラゲッジ後方のフロア面にフラットインストールされているのはモレルのサブウーファーであるULTIMO Ti104。10インチサイズのユニットで深く厚みのある低音を響かせる。モノトーンのユニット類がかえってブルーのベースパネルの鮮やかさを際立たせているのもこのインストールデザインの見どころと言えるだろう。

パワーアンプの間にひっそりとインストールされているのがヘリックスのプロセッサーであるDSPウルトラ。左右対称のレイアウトを完成させる中央のユニットとなり全体を引き締める効果もある。こちらもブラックボディで主張は抑えめ、ブルーのパネル面とのコントラストも美しくラゲッジに溶け込むデザインを完成させた。

◆ブルーに加えてシルバーのアクセントを加え
外装のスタイリングを見事に内装に反映させた

ラゲッジのデザインをよく見るとブルーのベースパネルのまわりを縁取っているシルバーの処理に気が付くだろう。外装でオーナーこだわりのポイントになっているひとつのポイントがブラッシュド仕上げのホイール、それとの共通性を感じさせるカラーコンビネーションがこのシルバー処理なのだ。カラーコンビ的にもブルー/シルバーの組み合わせが美しく決まっている。ブルーの鮮やかなパネル処理のみならず細部にまでカラーコーディネートを徹底したデザイン処理がこのラゲッジの見どころとなっている。

しかもここまでヘビーな作り込みを施しながら、フロアパネルを被せれば完全なフラットラゲッジができ上がるのも魅力的。パンチカーペットを使った処理で遠慮無く荷物も積み込める仕様。しかもパネルには放熱性+音抜けを考慮した穴開け処理が施されているのも見どころ。かなりの数の穴が空いているのがパネルの裏面を見るとわかる。パネルを被せた状態でもしっかりと狙ったサウンドが再生できるので普段使いの利便性も高い。

好きなユニットを投入して最上級のサウンドを追求した伊藤さん。同時にラゲッジのデザインには外装とのつながりを考慮したカラーコーディネートを施し、トータルバランスに優れたオーディオカーを作り上げた。次回の後編ではコクピットまわりのインストールを紹介して行くこととしよう。

土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。

《土田康弘》

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