「周波数特性の乱れ」をイコライザーで修正[プロセッサー活用術]

「周波数特性の乱れ」をイコライザーで修正[プロセッサー活用術]
「周波数特性の乱れ」をイコライザーで修正[プロセッサー活用術]全 3 枚

カーオーディオでは、サウンドチューニング機能をさまざま搭載したメカである「プロセッサー」が活躍する。なお「プロセッサー」は一般的なメインユニットにも搭載されていて、さらには単体の専用機までさまざまある。当連載では、それらの使い方を解説している。

【画像全3枚】

現在は「イコライザー」について説明している。なお「イコライザー」とは、車内の「周波数特性の乱れ」を正すための機能だと紹介してきたが、今回は「周波数特性の乱れ」とは何なのか、なぜこれが起こるのかを解説する。まずは敵を知ってほしい。

さて「周波数特性の乱れ」とは、簡単に言うと以下のとおりだ。特定の周波数の音だけが盛り上がったり(ピーク)、減衰したり(ディップ)することを言う。本来なら「周波数特性」は、超低音から超高音までフラット(平ら)であるべきなのだが、車室内では特定の音程の音だけが大きな音量で聴こえたり音量が小さくなったりしがちだ。

このようなことがなぜに起こるのかというと……。

車内は狭いので、音が窓ガラスやパネル類にて幾重にも反射する。この「反射」がくせ者だ。で、車内は音が反射しやすく、その反射音もたくさん耳に入ってくる。一方、家庭のリスニングルームはある程度広いので、車内と比べて反射音は少な目だ。そしてスピーカーから放たれる直接音をたくさん聴けるので、反射音の影響を受けにくい。

さらに詳しく説明しよう。車内では、例えば左右のドアパネル、ドアとセンターコンソール、天井とフロア、というような面と面とが向きあっている箇所(平行面)がさまざまある。で、「平行面」ではそのはざまで音が行ったり来たりする。そのとき「平行面」の間の長さと音波の長さとが割りきれる関係になったり倍数の関係になったりすると、音量が増幅したり減衰したりする現象が発生してしまうのだ。こうして「ピーク」や「ディップ」が引き起こされる。

ちなみに最悪の場合には、ある特定の周波数の音だけが完全にキャンセリングされることもある。「平行面」の中に音波がぴったりとはまってしまい、進んで来る音波と跳ね返った音波とが互いを打ち消し合う関係になることがあるのだ。そうなると「イコライザー」にてその周波数の音のレベルを上げても、聴こえ方は変わらない。完全に消失してしまった音は、「イコライザー」を使っても復活することはないのだ。

そのような現象が起きてしまったら、スピーカーの取り付け方を見直す等の物理的なチューニングが必要となる。

さて次回は、「周波数特性の乱れ」が起こり得るという前提に立ち、それを見極める方法を解説する。お楽しみに。

《太田祥三》

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