新型シビックタイプR、スーパー耐久デビューレースで2位表彰台に!

No.743Honda R&D Challenge FL5
No.743Honda R&D Challenge FL5全 42 枚

『NSXタイプR』で誕生したホンダのタイプRシリーズ。30周年を迎えた27日、スーパー耐久最終戦で11月にシェイクダウンを行ったばかりで、レースデビュー戦にも関わらず新型『シビックタイプR』は記念すべき日に表彰台にあがった。

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ホンダのレーシングスピリットを継承する市販車はタイプRと呼ばれるクルマ達だろう。NSX-RのちにタイプRと呼ばれたところからはじまり、『インテグラ』、『シビック』でタイプRが設定され、ホンダファンだけでなく走りのマシンとして人気を得た。

1992年11月に誕生したNSX-Rから数えて30周年を迎えた今年、シビックタイプRは新型へモデルチェンジを行った。そしてレーシングスピリットを体現するかのようにスーパー耐久というレースの現場に現れ、シェイクダウンを行ったばかりの新型タイプRはノントラブルで110周を走り抜け2位表彰台にあがった。

No. 743 Honda R&D Challengeチームは過去4年間旧型シビックタイプRのFK8で、スーパー耐久に最初のころは年に1回だけツインリンクもてぎ(現モビリティリゾートもてぎ)に参戦するところから始まり、2021年は年4戦そして2022年は念願がかないフル参戦となった。そして最終戦になり新型FL5型シビックタイプRにモデルチェンジを行いレースデビューを果たした。

ドライバーは旧型と新型タイプRの開発責任者を担う柿沼秀樹をはじめ、ホンダR&D社員の石垣博基、木立純一がレギュラードライバーを勤め、今回の最終戦はゲストドライバーとして武藤英紀がステアリングを握った。

練習走行から速さをみせたNo. 743Honda R&D Challenge FL5は、予選こそクラス4番手となるがトップとは1秒も差がない。5時間という長い決勝レースではほぼ差がないと言える状況だった。決勝ではまわりのマシンと遜色のない走りをみせ、クラス上位で走ることもしばしばあり最後まで目を離せない展開となった。

最終的にクラストップから48秒遅れの2位となったが、3人のレギュラードライバーもレースラップではトップチームと差がない走りを見せ、ゲストドライバーの武藤英紀はレースラップではクラス内のトップ争いを行うラップタイムを刻んだ。

開発責任者で今大会スタートドライバーを勤めた柿沼秀樹は「いままで年1回とか年4回とか参戦していましたが、やっと今年フル参戦できました。今年は今までにない濃密な1年を過ごすことができました。このチームは自己啓発を目的としているので、メンバーはみんな自分の業務をこなしたあとに、S耐マシンのメンテナンスや準備を行っています。そしてシーズン後半には新型S耐マシンの開発も同時進行で行っていたので、メンバーは大変だったと思いますがすごく成長したと思います。そして自分の開発したクルマがレースに参戦することで、その素性が丸裸になり自分自身が試されているような気分になりました」と参戦に向けて、量産車の開発、レーシングカーのメンテナンス、そして新型レーシングカーの開発といろいろな大変な時期を乗り越えて参戦したことを明かす。

「シェイクダウンや練習走行そして予選を走り、決勝ではスタートドライバーを担当しました。緊張しましたが、本番のレースでしか得られない経験やマシンの調子をみることができました。何より今まで後ろから見ていたST-2クラスのライバルマシンが後ろにいたり、同じ速度域で走っていてレースをしている。ということを体験できたのはすごく良かったです」と、新型シビックタイプRのレースでの速さを改めて経験できたと言う。

「今までタイプRはホンダとして率先してレース活動はあまり行っていなかった。モータースポーツとの繋がりが少し薄い部分があった。しかし開発責任者自らがレース参戦することでモータースポーツと市販車が繋がったと感じられました。今までFK8でレースに参戦してきたことを量産車のFL5に落とし込むこともしていることで、車の素性も良くなっています。そして新型をベースにレーシングカーに作り上げたことで、より良いレーシングカーになっているということを実感しました。量産車も良いクルマですし、レースユーザーにも使って貰える良い車になったと思えます。多くのユーザーにシビックタイプRでレースやスポーツ走行を楽しんでもらいたいです」と、レースでも市販車でも良い車になったことを開発者自らが実証するレース結果となった。

ユーザーにタイプRの良さを証明していくため、来シーズンは優勝とクラスチャンピオンを目指してレース活動を行っていく。

《雪岡直樹》

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