日産の小型セダンが表情一新、『ヴァーサ』に改良新型…12月米国発売

日産 ヴァーサ 改良新型
日産 ヴァーサ 改良新型全 10 枚

日産自動車の米国部門は11月15日、エントリーレベルのコンパクト4ドアセダン『ヴァーサ』(Nissan Versa)の改良新型を12月、米国市場で発売すると発表した。現地ベース価格は、1万5730ドル(約217万円)だ。

写真:日産 ヴァーサ の2023年モデル

◆フロントマスクを大胆に変更

初代『ヴァーサ・セダン』は、日本では『ティーダ・ラティオ』として販売されていた。現行ヴァーサは3世代目モデルで、2019年4月に米国で発表された。米国市場では、ヒョンデの入門コンパクトセダン『アクセント』などと競合する。

現行型のデビューから3年半を経て登場した改良新型では、フロントマスクを大胆に変更した。改良新型には、主力ミドルセダンの『アルティマ』と同様、日産の最新デザイン言語を導入した。大型化されたグリルをはじめ、バンパーが新デザインとなり、表情を変えている。日産ブランドの新しいロゴの採用をはじめ、グレースカイパールのボディカラーを新設定した。スポーティグレードの「SR」 には、新形状の17インチアルミホイールを装着している。

クラス独自のワイヤレスのスマートフォン充電パッドを採用した。車載Wi-Fi ホットスポットや、8インチのタッチスクリーンをオプションで新設定する。新しい「S Plus パッケージ」には、Apple「CarPlay」と グーグル「Android Auto」、16インチアルミホイール、60対40分割可倒式リアシートをセットしている。

◆新世代の1.6リットル直列4気筒エンジンを搭載

インテリアには、マキシマやアルティマに見られる特徴的なデザイン要素を取り入れた。インストルメントパネルは、横方向の広がりを強調する「グライディングウィング」デザインだ。インテリア空間の開放感の追求や、素材や色使いのバランスを取ることにより、キャビン全体で新鮮さや高級感を表現しているという。

改良新型には、リモートキーレスエントリーやプッシュボタンスタートなど、上位セグメント向けのアイテムを標準装備する。ヒーター付きフロントシート、オートエアコンも設定されている。

パワートレインは、新世代の1.6リットル直列4気筒ガソリンエンジンを搭載する。最大出力は122hp、最大トルクは15.8kgmを引き出す。トランスミッションは、CVTの「エクストロニック」または5速MTを組み合わせている。

◆「日産セーフティシールド360」を採用

安全面では、日産インテリジェントモビリティのテクノロジーのひとつ、「日産セーフティシールド360」を採用した。車両のフロント、サイド、リアの安全をモニターし、万一の際にはドライバーに代わり、自動ブレーキなどを作動させる。北米日産によると、米国市場の入門セダンとしては、クラス最高レベルの安全性を備えているという。

改良新型には、日産セーフティシールド360として、歩行者検知機能付き自動ブレーキ、後部自動ブレーキ、車線逸脱警告、ハイビームアシストを標準装備する。ブラインドスポット警告、リアクロストラフィック警告、インテリジェントドライバー警告、インテリジェントクルーズコントロールなども、オプションで用意されている。

《森脇稔》

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