ジープ『ワゴニア』のEV、車名公募…2024年北米発売へ

600hpモーター搭載で0~96km/h加速は3.5秒

グローバル市場での販売も計画

ジープの全ての製品に2025年末までに電動化モデルを設定

ジープ・ワゴニア 新型のEV「ワゴニア S」(開発コードネーム)
ジープ・ワゴニア 新型のEV「ワゴニア S」(開発コードネーム)全 10 枚

ジープ(Jeep)は11月23日、2023年に初公開する予定の新型電動SUV「ワゴニアS」(開発コードネーム)の車名を公募すると発表した。12月2日まで、米国在住のファンを対象に、オンライン投票を受け付けている。

◆600hpモーター搭載で0~96km/h加速は3.5秒

ワゴニアファミリーに加わる新たなメンバーがワゴニアSだ。このフルエレクトリックSUVは、ユニークかつ艶やかな空力デザインとジープならではの4×4性能を兼ね備えたSUVで、プレミアムSUVセグメントに新たな指標を打ち立てるという。

ワゴニアSは、EVのみのグローバルSUVとなり、1回の充電で最大400マイル(約640km)の航続を可能にする。また、EVパワートレインのモーターは、最大出力600hpを引き出す。ワゴニアSは、0~96km/h加速およそ3.5秒の性能を備えている。

ワゴニアSの外観は、LEDが埋め込まれたジープ伝統の7スロットグリルを採用する。空力性能を追求したエクステリアに、ひと目でワゴニアとわかるサイドシルエットを組み合わせる。

◆グローバル市場での販売も計画

ワゴニアSは2023年に実車が公開され、2024年から北米で生産が開始される予定だ。米国の顧客は2023年の初めには、ワゴニアSの予約が可能になる。その後、ヨーロッパを含む世界各国で販売が順次開始される予定だ。北米市場で発売は、2024年を計画している。

ジープブランドのEV化計画によって、ワゴニアファミリーの製品ラインアップが拡大する。プレミアムミッドサイズSUVセグメントでは、フルエレクトリックのワゴニアファミリーを投入し、ラージSUVセグメントにおいては、航続が最大で500マイル(約800km)を可能にするワゴニアファミリーを投入していく。

ワゴニアSは、世界的なエレクトリックSUVブランドとして、主導的な地位を確立するための製品攻勢の第1段階に含まれるEVだ。ジープブランドは、北米とヨーロッパで2025年までに、ゼロエミッション車を4モデル導入する。ワゴニアを含めて、米国で販売している全モデルに電動化モデルを導入。2030年までに、米国の新車販売の50%をEVに、そして欧州で販売する全車をEVにすることを目指す。

ジープ・ワゴニア 新型のEV「ワゴニア S」(開発コードネーム)ジープ・ワゴニア 新型のEV「ワゴニア S」(開発コードネーム)

◆ジープの全ての製品に2025年末までに電動化モデルを設定

ジープブランドは、世界中で「4xe」モデルのラインナップ拡大している。ジープならではの4×4性能を電動化と最新のテクノロジーを活用しながら、拡張していく。最初に発表された計画は、主に北米とヨーロッパを対象としたもので、他の地域の具体的な計画は、後日発表される予定だ。

4xeテクノロジーをジープの製品ラインアップの中で継続的に拡大していくことで、ジープブランドはフリーダムとアドベンチャーを、全く新たに再定義することを狙う。2025年末までにジープの全ての製品に電動化モデルを設定し、そのうちの4モデルをフルエレクトリックとすることにより、競争力を追求していく。

ジープの持つ4×4性能は、グローバルで取り組んでいる電動化によって、さらに強化されるという。「ゼロエミッション・フリーダム」というビジョンを達成するために、ジープブランドは4xeを新たな4×4テクノロジーに発展させるべく前進を続けていく。


《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ…注目ニュースベスト5 2025年上期
  2. ポルシェ、新型『911カップ』発表…520馬力にパワーアップ
  3. 「リアウィンドウがない」のが斬新と評価! ポールスター『4』がデザイン賞の最高賞に
  4. エアレスタイヤ搭載でペダルもなし、免許不要の特定小型原付「Future smart」発売
  5. マッスルカー『チャージャー』、内燃エンジン仕様が登場…直6ツインターボで550馬力
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る