MINIのEVに3000個のLED電飾、英国内をクリスマスチャリティで走行

スマホのアプリで光のパターンなどの変更が可能

1回の充電での航続は最大で234km

ナビが電力消費を最小限に抑えるルートを提案

MINI クーパー SE のイルミネーションカー
MINI クーパー SE のイルミネーションカー全 7 枚

MINIは11月23日、3ドアハッチバックのEVをベースに、車体に電飾を施した1台限りのモデルを英国で発表した。クリスマスに向けて、チャリティ目的で英国内を走行する予定だ。

◆スマホのアプリで光のパターンなどの変更が可能

MINI クーパー SE のイルミネーションカーMINI クーパー SE のイルミネーションカー

当該車両は、3ドアハッチバックのEV「クーパーS E」がベースだ。車体には、合計3000個のLEDイルミネーションが取り付けられた。スマートフォンのアプリによって、光のパターンやメッセージ、お気に入りの曲に同期したリズム、カスタマイズ可能なアニメーションなど、さまざまな演出を行うことができる。

2020年のクリスマスでは、英国は新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染拡大を受けたロックダウンにより、イルミネーションイベントが中止された。そのような状況下で、MINIのイルミネーションカーは英国内を走行し、5000ポンド(約83万円)以上の資金を集め、慈善団体に寄付している。

11月25日、「Festive MINI 2022」において、イルミネーションの点灯式を実施した。MINIによると、これまで以上に明るくなったイルミネーションが特徴という。

◆1回の充電での航続は最大で234km

電気モーターは、フロントのボンネット内に搭載される。パワーエレクトロニクスやトランスミッションと一体のコンパクト設計とした。最大出力は184hp、最大トルクは27.5kgmを引き出す。0~60km/h加速は3.9秒、0~100km/h加速は7.3秒の性能を発揮する。最高速はリミッターにより、150km/hに制限される。

高電圧バッテリーは、12個のモジュールを持つリチウムイオンだ。蓄電容量は32.6kWhで、車両の床下にT字型にレイアウトされる。1回の充電での航続は、最大で234km(WLTP計測)を確保した。充電は、出力11kWのチャージャーを使って3時間半だ。出力50kWの急速充電ステーションなら、35分でバッテリーの80%の容量を充電できる。

ドライブモードは、トグルバーの右側にあるスイッチで選択する。4種類のドライブモードを用意した。スポーツモードでは、ステアリング特性がよりダイレクトとなり、ドライブシステムのレスポンスが向上する。グリーン+モードでは、航続を延ばすために、ヒーター、エアコン、シートヒーターなど、快適機能が制限または無効になる。

加減速は、アクセルペダルのみのワンペダルで行える。ドライバーがアクセルから足を離すと、すぐに車両は減速する。電気モーターが発電機の機能を果たし、運動エネルギーを電力に変換し、この電力を高電圧バッテリーに蓄える。

◆ナビが電力消費を最小限に抑えるルートを提案

MINI クーパー SEMINI クーパー SE

ドライバー正面の5インチのカラーディスプレイには、マルチファンクションインストルメントディスプレイが装備される。センターメーターパネルには、ハイグロスピアノブラックサラウンド、8.8インチディスプレイ、最新のグラフィックスディスプレイを標準装備している。

デジタルディスプレイには、バッテリーの充電レベル、ドライブモード、運転支援システムの状態などの情報が表示される。さらに、航続やEVシステム、外気温、交通標識認識、矢印によるナビゲーションなども表示される。

「MINI コネクテッド」サービスには、ナビゲーションシステムなどが含まれている。ナビゲーションマップには、充電レベルに応じた航続を表示することができる。ルート案内が開始されると、最短ルートが表示されるほか、電力消費を最小限に抑えるグリーンルートも提案される。また、「eDrive」スクリーンには、現在のエネルギーの流れと航続に関する情報を表示する。さらに、快適機能を無効にしたり、回復力を高めたりするなど、航続を伸ばす方法を提示することもできる。


《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  3. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  4. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  5. 新型『CLA』を生産するメルセデスベンツ「最新デジタル工場」の現場
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る