BMWのEV初のM『i4 M50』、警察仕様に変身…ACシュニッツァー

フラッシュライトとイエローとブルーの車体ラッピングで警察仕様に

20インチのアルミホイールとスプリングキット装着

べース車両の『i4 M50』は544hpツインモーター搭載

ACシュニッツァーがカスタムした BMW i4 のポリスカー仕様
ACシュニッツァーがカスタムした BMW i4 のポリスカー仕様全 10 枚

ACシュニッツァー(AC Schnitzer)は12月3日、BMWの4ドアクーペEV『i4』をベースにした警察仕様を、エッセンモーターショー2022で初公開した。

【画像全10枚】

エッセンモーターショーは2004年から「TUNE IT! SAFE!」と題したキャンペーンを展開している。「違法チューニングは愛車を壊す可能性があるし、交通安全上、とても危険なのでやめよう」との趣旨だ。このキャンペーンを、ドイツ警察と連邦交通省が全面的にバックアップしている。このキャンペーンに賛同したドイツの有名チューナーが、毎年個性的なポリスカーを製作している。

◆フラッシュライトとイエローとブルーの車体ラッピングで警察仕様に

今年はACシュニッツァーが、BMW i4をカスタマイズして、ポリスカー仕様に仕立てた。Hellaが手がけた警察車両向けのフラッシュライトシステムが装備された。イエローとブルーの車体ラッピングと「POLIZEI」のデカールによって、ポリスカー仕様に変身させている。

空力面に関しては、フロントにACシュニッツァーのフロントスポイラーエレメント、フロントスプリッターを装着した。これにより、ハンドリング特性が大幅に向上し、最適な走行性能を実現する、と自負する。

リアには、ルーフスポイラー、カーボン製リアスポイラー、リアサイドウィングを装着した。ボディサイドには、ACシュニッツァーのデザインパッケージを採用する。リアスカートの保護フィルムや、ACシュニッツァーのステッカーも選択している。

◆20インチのアルミホイールとスプリングキット装着

ACシュニッツァーのスプリングキットは、標準のサスペンションと比較して、フロントとリアで車高を20~25mm下げることができる。この低重心化により、ハンドリングの俊敏性と精度がさらに向上するという。

ACシュニッツァーが手がけたホイールは、バイカラーのシルバー/ブラック仕上げのフローフォーミングホイール「AC4」 だ。サイズは、フロントが8.5J x 20インチで、255/35R20タイヤを組み合わせる。リアは 9.5J x 20インチで、265/35R20タイヤとの組み合わせだ。

インテリアに関しては、ACシュニッツァーのアルミ製ペダル、アルミ製フットレスト、「iDrive」のシステムコントローラー用のアルミ製カバー「ブラックライン」を装着する。アルミ製キーホルダーも採用している。

◆べース車両の『i4 M50』は544hpツインモーター搭載

AC シュニッツァーのパーツは、i4の全グレードに装着できる。その中から、AC シュニッツァーは、ポリスカー仕様のベース車両として、BMWのEV初の「M」モデル、『i4 M50』を選択した。

i4 M50は、前後アクスルにモーターを搭載する。このツインモーターは、最大出力544hp、最大トルク81kgmを引き出す。544hpのパワーは、同等クラスのガソリン車、新型『M4クーペ』の「コンペティション」の直噴3.0リットル直列6気筒ガソリンツインターボエンジンが生み出す最大出力510hpを、30hp以上上回るものだ。最大トルク81kgmは、新型『M4クーペコンペティション』の最大トルク66.3kgmを、およそ15kgm上回る。

さらに、i4 M50は、スポーツブースト機能を備え、0~100km/h加速は3.9秒で駆け抜ける。これは、新型M4クーペコンペティションに肩を並べる。また、1回の充電での航続は、WLTPサイクルで最大510kmに到達する。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「妄想が現実になった」トヨタがAE86のエンジン部品を発売へ…「復刻だけじゃない」その内容に驚きの声
  2. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  3. 「思ったよりだいぶ安い」トヨタ『GRヤリス』に新登場、エアロパフォーマンスパッケージに絶賛の声
  4. レクサス『IS』改良新型、米国はハイブリッドなし..V6ガソリンだけを設定
  5. メルセデスベンツ『Cクラス』次期型を予告、光る大型グリル採用…初のEVも設定へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る