トヨタの新型ハイブリッドミニバン、『イノーバ・ゼニックス』…インドネシアで発表

モノコック構造の「GA-C」プラットフォームを採用

「グラマラス&タフ」がエクステリアのコンセプト

新開発の10インチヘッドユニットとデュアルリアシートエンターテイメント

ハイブリッドシステム全体で186psのパワー

トヨタ・キジャン・イノーバ・ゼニックス
トヨタ・キジャン・イノーバ・ゼニックス全 10 枚

トヨタ自動車のインドネシア部門は11月21日、新型ミニバン『キジャン・イノーバ・ゼニックス』(Toyota Kijang Innova Zenix)を発表した。『キジャン・イノーバ』の後継モデルになる。

◆モノコック構造の「GA-C」プラットフォームを採用

『イノーバ』は、トヨタの新興国向けの世界戦略車の「IMV」(イノベーティブインターナショナル・マルチパーパス・ビークル)の中核を担うミニバンとして、2004年に発表された。インドや東南アジア市場などで販売されている。今回発表された新型は、3世代目モデルだ。新たに「ゼニックス」の名前が付された。

新型には、「TNGA」プラットフォームに、第5世代のトヨタハイブリッドシステムを搭載する。従来型はラダーフレーム構造だったが、新型ではモノコック構造の「GA-C」プラットフォームを採用した。この新しいプラットフォームにより、2.0リットルのTNGAエンジン、第5世代のトヨタハイブリッドシステム、10速CVT「ダイレクトシフト」の搭載が可能になったという。

TNGAのGA-Cプラットフォームでは、トヨタのエンジニアがボディの剛性を高め、車両重量を減らし、車のキャビンに侵入するノイズを減らすことに取り組んだ。走行中の安定性と快適性を高めるための充分なスペースも追求されている。

◆「グラマラス&タフ」がエクステリアのコンセプト

トヨタ・キジャン・イノーバ・ゼニックストヨタ・キジャン・イノーバ・ゼニックス

エクステリアのコンセプトは、「グラマラス&タフ」だ。新デザインの大型フロントグリルに、スリムなLEDヘッドライトを組み合わせて、精悍さを表現している。

ボディサイドでは、直線的なAピラーと傾斜したDピラーによって、SUVの力強さを演出する。足元は、18インチのアルミホイールで引き締められた。

テールランプには立体的な造形を取り入れた。これにより、エモーショナルでダイナミックな印象を強調している。

◆新開発の10インチヘッドユニットとデュアルリアシートエンターテイメント

トヨタ・キジャン・イノーバ・ゼニックストヨタ・キジャン・イノーバ・ゼニックス

インテリアには、グローバルな価値観を持つミレニアル世代のトレンドとニーズに対応して、さまざまな装備とテクノロジーを導入している。

新設計のパノラミック・リトラクタブル・ルーフをはじめ、オットマン付きのキャプテンシート、スマートフォン接続機能を備えた新開発の10 インチヘッドユニット を装備した。さらに、新開発の10インチデュアルリアシートエンターテインメント、「T Intouch」テレマティクスをベースにしたテクノロジー、先進運転支援システム(ADAS)の「トヨタ・セーフティ・センス(TSS)」の最新バージョン「3.0」を採用している。

◆ハイブリッドシステム全体で186psのパワー

キジャン・イノーバ・ゼニックスには、ガソリンエンジン搭載車とハイブリッドの2種類のパワートレインが用意される。それぞれのパワートレインに、「Q」、「V」、「G」の3グレードをラインナップしている。キジャン・イノーバ・ゼニックスは、インドネシアでハイブリッドをすべてのグレードに設定する最初のトヨタ車になるという。

ハイブリッドパワートレインは、M20A-FXS型「D-4S」直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンエンジン(最大出力152ps/6000rpm、最大トルク19.1kgm/ 4400~5200rpm)に、モーター(最大出力113ps、最大トルク21kgm)を組み合わせる。ハイブリッドシステム全体で、186psのパワーを引き出す。トランスミッションはCVT、としている。

《森脇稔》

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