ポールスターのEVセダン、無線ソフト更新で476馬力に強化…北米仕様

モーターのパワーは68hp上乗せ

最新モデルは内外装をアップデート

グーグルの「Android」をインフォテインメントシステムに

ポールスター 2
ポールスター 2全 10 枚

ボルボカーズ傘下のポールスター126日、ブランド初のEVセダン『ポールスター2』(Polestar 2)の北米の顧客を対象に、ソフトウェアアップデートを行うと発表した。

◆モーターのパワーは68hp上乗せ

ソフトウェアアップデートは、「ロングレンジ・デュアルモーター」グレードが対象だ。モーターのパワーは68hp、トルクは2kgm上乗せされる。これにより、最大出力476hp、最大トルク69.4kgmを獲得する。

強化されたモーターは、スポーティな走行性能を生み出す。096km/h加速は4.2秒に短縮された。追加のパワーとトルクは、70130km/hの速度域において、「ブースト」として利用でき、ミッドレンジでさらなる加速性能を発揮するという。80120km/hの加速は、0.5秒短縮され、2.2秒となる。

なお、これらのアップグレードは、「Over-the-Air」アップデートを介して、無線で配信され、新しいソフトウェアを車両にダウンロードできる。

◆最新モデルは内外装をアップデート

ポールスター2ポールスター2

また、最新モデルでは、オプションのナッパレザーが、透明性があり、信頼性の高い共有データネットワークを確立するブロックチェーン技術を通じて調達された。ブロックチェーン技術は、検知されずに原材料の産出地に関する情報を変更できないため、原材料のサプライチェーンの透明性が大幅に向上するという。

新しいボディカラーとして、従来の「ボイド」を置き換える「スペース」と、従来の「ムーン」を置き換える「ジュピター」を新設定した。また、「マグネシウム」がオプション色ではなく、無料の標準色に変わっている。標準の19インチ、オプションの20インチアルミホイールは、新デザインになった。

インテリアは、ベンチレーテッドナッパレザーに新色として、「Zinc」を設定した。新色のライトアッシュデコも選択できる。パノラマガラスルーフ装着車用に、脱着式サンシェードもオプションで用意している。また、「プラスパック」には、キャビン内の空気をクリーンに保つ高性能キャビンフィルターと、新しい車載アプリを採用している。

◆グーグルの「Android」をインフォテインメントシステムに

ポールスター2ポールスター2

ポールスター2には、スマートフォンがキー代わりになる「ポールスター・デジタルキー」を導入する。複数のユーザーが利用するカーシェアリングなどで便利な技術だ。オーナーは第三者とバーチャルキーを共有したり、他の多くのオンデマンド機能にアクセスしたりできるようになる。スマートフォンを携帯したドライバーが車両に近づくと、車両のロックが自動的に解除される。

また、グーグルの「Android」をインフォテインメントシステムに組み込む。これにより、「Googleアシスタント」、EV対応の「Googleマップ」、「Google Playストア」など、グーグルのサービスが車内で利用できる。自然な音声認識技術と新開発の11インチタッチスクリーンディスプレイが、新しいインターフェイスを可能にする。

グーグルのAndroidベースのオペレーティングシステムにより、常にインターネットに接続。スマートフォンのように、無線で最新情報を受信する。また、音声アシスタントのGoogleアシスタントを採用した。エアコンの温度調整やオーディオの曲の選択などを音声認識で行うGoogleアシスタントによって、ドライバーは運転に集中できる。さらに、ナビゲーションアプリにGoogleマップを導入する。Googleマップが車載化されているため、リアルタイムで交通情報などが得られる、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【レンジローバー ヴェラール 新型試乗】ああ、紛うことなくレンジローバーだ…島崎七生人
  2. 狭い道! 制限1.9mだが何かがおかしい…東京都小金井市
  3. ついに「パジェロ」の名前が日本復活!? 三菱の新型SUV、デザイン&スペックを大予想!
  4. 車内が即ネット空間に! 新型USB型Wi-Fiルーターがドライブを変える[特選カーアクセサリー名鑑]
  5. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ…注目ニュースベスト5 2025年上期
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る