メルセデスベンツのEVミニバン、『EQT』に脱着式キャンピングカーユニット…欧州設定へ

2名用の就寝スペースとして利用できるベットユニット

リアにはキッチンユニットを用意

モーターは最大出力122hpを発生

メルセデスベンツ EQT の「マルコポーロ・モジュール」
メルセデスベンツ EQT の「マルコポーロ・モジュール」全 10 枚

メルセデスベンツ122日、新型EVミニバン『EQT』(Mercedes-Benz EQT)の欧州発表に合わせて、同車にオプション設定する純正キャンピングカー仕様「マルコポーロ・モジュール」を初公開した。EQTは『Tクラス』のEV版だ。

2名用の就寝スペースとして利用できるベットユニット

メルセデスベンツ EQT の「マルコポーロ・モジュール」メルセデスベンツ EQT の「マルコポーロ・モジュール」

「マルコポーロ」は、メルセデスベンツのミニバンをベースにしたキャンピングカーに付される名称だ。すでに日本市場には、『Vクラス』ベースの「V220dマルコポーロ・ホライゾン」を2018年に導入済み。ポップアップルーフを備え、車中泊を楽しめる仕様とした。

メルセデスベンツは小型EVミニバンのEQTに、オプションの純正キャンピングカー仕様として、マルコポーロ・モジュールを設定する予定だ。簡単に取り付けと取り外しが可能。マルコポーロ・モジュールでは、キャンピングカーへの切り替えが、数分で済む。これにより、欧州で人気が高まっているマイクロキャンピングカー市場への対応を図るという。

マルコポーロ・モジュールに含まれるのが、ベッドユニットだ。サイズは2000×1150mmでマットレスの厚さは100mm2名用の就寝スペースとして利用できるという。遮光ガラス、防虫スクリーン付き換気ファン、小物用のウィンドウポケットが標準装備されている。マルコポーロ・モジュールは近い将来、メルセデスベンツの欧州ディーラーで取り扱いを開始する予定だ。

◆リアにはキッチンユニットを用意

メルセデスベンツ EQT の「マルコポーロ・モジュール」メルセデスベンツ EQT の「マルコポーロ・モジュール」

また、リアにはオプションでキッチンユニットを用意した。引き出しには、プッシュ式のオープン機構とソフトクローズ機構が備わる。12リットルの水タンク付きシンク、15リットルの冷蔵庫、カセットコンロも装備できる。引き出しには、食器や調理器具を収納することが可能。キャンプ用の椅子2脚とテーブル1個が付属する。テーブルの脚は長さが2種類あり、屋外で使うことも、EQTのセンターコンソールの後ろに取り付けて使用することもできる。

荷室は、561mmの地上高によって重量物の積載を容易にした。幅614mm、高さ1059mmの開口部を備えた両側スライドドアが、後席へのアクセス性を高めている。後席の乗員、とくに子どもは、狭い道路や駐車スペースでも、すばやく安全に乗降できるという。後席を折りたたむと、フラットで広い荷物スペースが生まれる。リアのベンチシートには、チャイルドシートを3個設置することができる。

◆モーターは最大出力122hpを発生

EQTのボディサイズは全長4498mm、全幅1859mm、全高1819mmだ。内燃エンジンを積むTクラス(全長4498mm、全幅1859mm、全高1811mm)と比較すると、全高が8mm高い以外は共通となる。

Tクラスと同様に、EQTにはファミリー層やアクティブ志向のユーザーに向けて、毎日の生活を楽しく快適にする多くの装備を採用している。

EQTEVパワートレインのモーターは、最大出力122hp、最大トルク25kgmを発生する。バッテリーはリチウムイオンで、蓄電容量は45kWh。このバッテリーは、リアアクスル前方のアンダーボディにレイアウトされた。これにより、万一の衝突時、バッテリーが衝撃から保護される設計としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  2. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  3. 世界最高級ピックアップトラック誕生!? トヨタ『センチュリーピックアップ』の可能性
  4. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  5. 日産 リーフ 新型を発表、第3世代は航続600km超のクロスオーバーEV
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  3. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る