トヨタの新型ハイブリッドミニバン、『イノーバ・ハイクロス』…燃費はインドでクラス最高

第5世代のトヨタハイブリッドシステム

ハイブリッドシステム全体のパワーは186ps

SUVの力強さも表現されたエクステリア

10.1インチのコネクテッドディスプレイオーディオ

トヨタ・イノーバ・ハイクロス
トヨタ・イノーバ・ハイクロス全 10 枚

トヨタ自動車のインド部門は11月25日、新型ミニバン『イノーバ・ハイクロス』(Toyota Innova HyCross)を発表した。『イノーバ・クリスタ』の後継モデルになり、2023年に現地で発売される予定だ。

◆第5世代のトヨタハイブリッドシステム

『イノーバ』は、トヨタの新興国向けの世界戦略車の「IMV」(イノベーティブインターナショナル・マルチパーパス・ビークル)の中核を担うミニバンとして、2004年に発表された。インドや東南アジア市場などで販売されている。今回インドで発表されたのは、その3世代目モデル。インドでは新たに、「ハイクロス」の名前が付されている。

新型には、「TNGA」プラットフォームに、第5世代のトヨタハイブリッドシステムを搭載する。従来型はラダーフレーム構造だったが、新型ではモノコック構造の「GA-C」プラットフォームを採用した。この新しいプラットフォームにより、2.0リットルのTNGAエンジンや第5世代のトヨタハイブリッドシステムの搭載が可能になったという。

TNGAのGA-Cプラットフォームでは、トヨタのエンジニアがボディの剛性を高め、車両重量を減らし、車のキャビンに侵入するノイズを減らすことに取り組んだ。走行中の安定性と快適性を高めるための充分なスペースも追求されている。

◆ハイブリッドシステム全体のパワーは186ps

イノーバ・ハイクロスには、ガソリンエンジン搭載車とハイブリッドの2種類のパワートレインが用意される。ハイブリッドパワートレインは、M20A-FXS型「D-4S」直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンエンジン(最大出力152ps/6000rpm、最大トルク19.1kgm/ 4400~5200rpm)に、モーター(最大出力113ps、最大トルク21kgm)を組み合わせる。

ハイブリッドシステム全体で、186psのパワーを引き出す。トランスミッションはパドルシフト付きのCVT。インドでの燃費は、クラス最高の21.1km/リットルとしている。

ガソリンエンジンは、2.0リットル直列4気筒だ。最大出力は174psを発揮する。ダイレクトシフトCVTを組み合わせている。

◆SUVの力強さも表現されたエクステリア

トヨタ・イノーバ・ハイクロストヨタ・イノーバ・ハイクロス

外観は、盛り上がったボンネットライン、ヘキサゴナルガンメタル仕上げの大型グリル、自動ハイビーム付きのLEDオートヘッドランプ、スーパークローム仕上げのアルミホイール、ワイドなバンパーなどが特長だ。また、ショートオーバーハングに大径タイヤによって、SUV の力強さも表現している。

ボディカラーには、スーパーホワイト、プラチナホワイトパール、シルバーメタリック、アティチュードブラックマイカ、スパークリングブラックパールクリスタル シャイン、アバントグレードブロンズメタリック、ブラックアゲハグラスフレークを設定している。

また、開放的なパノラマサンルーフも用意した。セグメント初のデュアル機能付きデイタイムランニングライトを採用している。

◆10.1インチのコネクテッドディスプレイオーディオ

トヨタ・イノーバ・ハイクロストヨタ・イノーバ・ハイクロス

インテリアは、シームレスな高級感と快適さを表現することを目指した。インドの顧客のニーズを念頭に置いて、インテリアの快適性を重視している。ダークチェスナットのキルティングレザーシート、ソフトタッチのレザーとメタリックトリムを採用した。コックピットは水平基調で空間を感じさせる造形とし、センタークラスターやドアトリムには垂直基調を導入することで、力強さを追求している。

ベンチレーテッドフロントシートによって、インドの暑い夏でも快適性を追求した。2 列目シートには、サブウーファーを含めたJBL製のプレミアム9スピーカーシステムを装備する。10.1インチのコネクテッドディスプレイオーディオ、セグメントをリードする電動オットマン付き2 列目シート、マルチゾーンエアコンも採用した。フラットなフロアデザインや、セグメント最長の2850mmのホイールベース、プラットフォームの横幅の拡大により、室内スペースを確保する。パワーバックドアとチルトダウンシートが、スペースを最大限に活用し、ラゲッジスペースを拡大するという。

先進運転支援システム(ADAS)では、「トヨタ・セーフティ・センス(TSS)」の最新バージョンを搭載する。このセーフティパッケージには、ダイナミックレーダー クルーズコントロール(DRCC)、レーントレースアシスト(LTA)、ブラインドスポットモニター(BSM) システム、プリコリジョンシステム、リアクロストラフィックアラートシステムが含まれている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  2. 世界最高級ピックアップトラック誕生!? トヨタ『センチュリーピックアップ』の可能性
  3. 日産 リーフ 新型を発表、第3世代は航続600km超のクロスオーバーEV
  4. サブコンが再評価される理由と純正ECU時代の新常識~カスタムHOW TO~
  5. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る