トヨタ『C-HR』次期型、2種類の電動パワートレイン搭載へ…コンセプトカー欧州発表

フロントに「ハンマーヘッド」デザイン採用

現行モデルよりも室内空間を拡大

前後バンパーやルーフ後部などにイエローのアクセント

効率的なハイブリッドとPHEVの2種類の電動パワートレイン

トヨタ C-HR プロローグ
トヨタ C-HR プロローグ全 10 枚

トヨタ自動車の欧州部門は12月5日、コンパクトSUVの『C-HR』の次期型を示唆したコンセプトカー、『C-HRプロローグ』(Toyota C-HR prologue)を発表した。

◆フロントに「ハンマーヘッド」デザイン採用

C-HRプロローグは、南フランスに拠点を置くトヨタの欧州デザイン部門の「ED2」でデザインされた。現行C-HRと比較すると、大径化されたアルミホイールや短いオーバーハングによって、スポーティさが強調されている。

フロントには、「ハンマーヘッド」デザインを採用した。グリル開口部を小さくし、ヘッドライトをスリム化して、サメのように鋭い表情を追求する。ハンマーヘッドを導入した表情は、これに連動するデザインと大胆なライティングシグネチャで実現された立体的アーキテクチャの一部になるという。

同じテーマが、ダイヤモンドカットされ、ラウンドかつクロスしたボディ全体に引き継がれている。2つのつながったデザインが、車両の存在感を際立たせる、と自負する。

トヨタ C-HR プロローグトヨタ C-HR プロローグ

◆現行モデルよりも室内空間を拡大

また、C-HRプロローグはスポーティなエクステリアデザインでありながら、現行モデルよりも室内空間を拡大しているという。

C-HRプロローグは、静的な線ではなく、シャープで流れるような動きへと微妙に変化する動きを表現している。一見相反する2つの価値観から生まれた精密で有機的なデザイン言語が、ボディの表面に動きをもたらすという。この力強いダイナミックさによって、流動性とシャープネスのコントラストを、これまでにないレベルに引き上げることを目指した。

同時に、キャラクター性の強いボディラインをシンプルにして、洗練さを追求している。 ボディ表面の有機的な動きに高い精度を組み合わせることで、C-HRプロローグはモダンでありながら、親しみやすさを備えている、と自負する。

トヨタ C-HR プロローグトヨタ C-HR プロローグ

◆前後バンパーやルーフ後部などにイエローのアクセント

C-HRプロローグのボディカラーは、メタルシルバーとリサイクルカーボンブラックの2色を基調に、前後バンパーやルーフ後部などに、イエローをアクセントとして使用した。この3色の組み合わせによって、目立つようにデザインされているという。

C-HRプロローグは、より洗練された大胆さを生み出している。現行モデルと同様に挑発的でありながら、楽しさを表現したC-HR プロローグは、1 台の車では見られないクオリティを備えている、と自負する。

C-HRプロローグは、単なるコンセプトカー以上のものになることを狙う。トヨタが現行C-HR を成功に導いた理念に、忠実であり続けていることを明確に示しているという。

トヨタ C-HR プロローグトヨタ C-HR プロローグ

◆効率的なハイブリッドとPHEVの2種類の電動パワートレイン

また、C-HRプロローグは、ヨーロッパで最大かつ最も競争の激しいカテゴリーのCセグメントSUV市場において、幅広い電動化を提案しており、カーボンニュートラル実現へのトヨタの取り組みを示す1台になるという。

次期型のパワートレインに関しては、効率的なハイブリッドに加えて、ヨーロッパで現地生産されたバッテリーを搭載するプラグインハイブリッド車(PHEV)が設定される予定だ。C-HRにPHEVが用意されるのは、次期型が初めて。これにより、トヨタのマルチテクノロジーラインナップをさらに拡大していく、としている。

《森脇稔》

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