究極の世界150台、メルセデスマイバッハ『Sクラス』限定仕様…オートクチュールに着想

専用のツートンボディに特別なインテリア

V12ツインターボは最大出力612hp

専用仕様の「MBUX」を搭載

メルセデスマイバッハ Sクラス の「オート・ヴォワチュール」
メルセデスマイバッハ Sクラス の「オート・ヴォワチュール」全 10 枚

メルセデスベンツは1212日、最上位4ドアサルーンのメルセデスマイバッハSクラス』の「オート・ヴォワチュール」(Mercedes Maybach S Class Haute Voitur)を、中東ドバイで初公開した。世界限定150台が販売される予定だ。

◆専用のツートンボディに特別なインテリア

メルセデスマイバッハ『Sクラス・オート・ヴォワチュール』は、オートクチュールにインスパイアされた。オートクチュールとは、高級な仕立服を意味する。メルセデスマイバッハSクラス・オート・ヴォワチュールは、上質な素材にトップクラスの職人技を組み合わせて作られたオーダーメイドの作品、と自負する。ブランドの典型的な美学と職人技を、独特のファッションにインスパイアされた色と素材に組み合わせているという。

外装は、専用のツートンカラーで仕上げた。上側はメタリックノーティカルブルー、下側は明るいローズトーンとし、ノーティカルブルーメタリックのアルミホイールが足元を引き締める。ドアが開くと、LCDテクノロジーによるメルセデスベンツ、またはメルセデスマイバッハのアニメーションパターンが点灯し、足元をエレガントに照らすという。

インテリアは、色と素材を厳選して、オートクチュールの世界を彷彿とさせることを狙う。ファッションにインスパイアされた高品質のブークレ生地は、ブルー、ベージュ、ローズゴールド、ゴールドの色合い。シートカバーとクッションは、複雑なパターンとした。クリスタルホワイトレザーをコンソールやドアトリムなどにあしらい、乗員を包み込む。フロアマットはリネンとモヘアの組み合わせ。後席用のディスプレイも装備した。コンソール内には、ブルートーンのレザーパイピングを配している。

メルセデスマイバッハ Sクラス の「オート・ヴォワチュール」メルセデスマイバッハ Sクラス の「オート・ヴォワチュール」

V12ツインターボは最大出力612hp

V12気筒ガソリンエンジン搭載車の「S680 4MATIC」グレードがベースだ。ラインナップの頂点に位置するS680 4MATICグレードには、6.0リットル(5980ccV12気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載する。最大出力は612hp/52505500rpm、最大トルクは91.8kgm/ 20004000rpmを引き出す。0100km/h加速は4.5秒、最高速は250km/h(リミッター作動)の性能を発揮する。

このスペックは、従来型メルセデスマイバッハSクラスのV12搭載モデル「S650 4MATIC」の最大出力530hp/49005300rpm、最大トルク84.6kgm/19004000rpmを、82hp7.2kgm上回る。0100km/h加速も従来型の5秒から、0.5秒短縮されている。

連続調整可能な「ダンピングADS+」を備えた「AIRMATIC」エアサスペンションが標準装備されている。「ダイナミックセレクト」を使用すると、ドライバーはパワートレイン、ESP、サスペンション、ステアリングの特性を個別に変更できる。切り替えは、センターディスプレイの下のコントロールスイッチで行う。ダイナミックセレクトには、乗り心地を重視した専用の「マイバッハモード」がある。

メルセデスマイバッハ Sクラス の「オート・ヴォワチュール」メルセデスマイバッハ Sクラス の「オート・ヴォワチュール」

◆専用仕様の「MBUX」を搭載

専用仕様の「MBUX」が搭載される。MBUXは、「メルセデスベンツ・ユーザー・エクスペリエンス」を意味し、新世代のインフォテインメントシステムだ。特長は、人工知能(AI)によって、学習することにある。

オート・ヴォワチュールでは、雲とローズゴールドのアクセントがディスプレイにあしらわれた。プロファイル選択メニューでは、マグノリアの花がドライバーを迎える。12種類のアバターは、ディナージャケット、燕尾服、イブニングドレスなど、エレガントな服をまとう。

MBUXインテリアアシスト」は、乗員の意図を理解する。乗員の視線、ジェスチャー、ボディランゲージを認識する。ルーフライナーに組み込まれた3Dレーザーカメラを使用して、後席の乗員の動きやジェスチャーを認識する。たとえば、後席乗員がシートベルトに手を伸ばそうとしていることをMBUXインテリアアシストが認識すると、ベルトエクステンダーが作動し、自動的にシートベルトを装着してくれる。ドアを開けた際、後方から接近してくる車両などとの衝突を防ぐ出口警告機能も強化されている。

《森脇稔》

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