最高速度がダウンする新潟のほくほく線…超快速、快速を廃止 北越急行2023年3月ダイヤ改正

日本でも有数の豪雪地帯を通るほくほく線。在来線最高速度日本一で名を馳せた同線も、2023年3月のダイヤ改正後は100km/h未満にダウンする。
日本でも有数の豪雪地帯を通るほくほく線。在来線最高速度日本一で名を馳せた同線も、2023年3月のダイヤ改正後は100km/h未満にダウンする。全 3 枚

新潟県の六日町駅(六日町)と犀潟(さいがた)駅(上越市)を結ぶほくほく線を運営する北越急行は12月16日、ダイヤ改正を3月18日に実施すると発表した。

1997年3月に開業したほくほく線は、国鉄時代に計画され工事が進められていた「北越北線」がルーツだったが、同線は1980年に日本国有鉄道経営再建促進特別措置法(国鉄再建法)の施行を受けて工事凍結。1982年3月に工事が中断されたが、1984年8月に設立された第3セクター・北越急行の設立を受けて、翌年3月に再開。1989年10月には高速化を視野に入れた高規格路線としての工事に着手した。

2015年3月に北陸新幹線が金沢まで延伸するまでは、JR乗入れ特急『はくたか』が国内最速の在来線特急として北陸方面へ運行されており、2002年3月から最高160km/h運転が開始されていた。

ほくほく線を走行していた頃の在来線特急『はくたか』。ほくほく線を走行していた頃の在来線特急『はくたか』。

『はくたか』廃止後は最高速度が130km/hにダウンしたが、このスピードを活かした『超快速スノーラビット』が運行されるようになった。しかし、今回の改正ではこれを95km/hに落とすことになり、超快速とともに快速も廃止。全列車が各駅停車になるという、開業以来の大鉈が振るわれることになった。

また、今回の改正では平日と土休日でダイヤが分けられることになり、平日は18往復、土休日は17往復を設定。土休日のみ1往復の減便となるが、JR上越新幹線と接続する列車が増える。

快速が通過する魚沼丘陵駅。改正後は全列車が停車することに。快速が通過する魚沼丘陵駅。改正後は全列車が停車することに。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 第二期「洗車場ブーム」到来?…純水・トンネル型・エンタメ性・AI認証決済など進化する洗車場
  2. 【VW ゴルフTDI 新型試乗】装備とスタイルで取るか、「足」で取るか…中村孝仁
  3. そのニオイ、原因はエバポレーター! 今すぐできる簡単DIY洗浄法とは?~Weeklyメンテナンス~
  4. ホンダエンブレムに溶け込むスーパーワイドカメラ、データシステムが『WR-V』用キットを発売
  5. 愛犬と乗れる電動原付『PONY2』発売、折りたたんでクルマに搭載も
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 地域再エネ活用の収益を還元、ホンダ N-VAN e:を茨城県神栖市へ無償提供
  2. BYDが「軽EV」の日本導入を正式発表、2026年後半に
  3. トヨタ「GRファクトリー」の意味…モータースポーツのクルマづくりを生産現場で実現【池田直渡の着眼大局】
  4. VWと米ウーバーが提携、『ID. Buzz』の自動運転車を運行へ
  5. 住友ゴム、タイヤ製造に水素活用…年間1000トンのCO2削減へ
ランキングをもっと見る