ロータス『エレトレ』、ブランド初の電動SUV…12月中に生産開始へ

空力性能を追求した「ポロシティ」デザイン

最新のOLEDタッチスクリーンテクノロジー

5G互換性を含めた最新のコネクティビティ

ロータス・エレトレ
ロータス・エレトレ全 10 枚

ロータスカーズ1220日、ブランド初の電動SUVのロータス『エレトレ』(Lotus Eletre)の生産を、12月中に開始すると発表した。

写真:ロータス・エレトレ

◆空力性能を追求した「ポロシティ」デザイン

エレトレのデザインの特徴的な要素が、「ポロシティ」だ。空気は、車を通り抜けるだけでなく、車の下、上、周囲にも流れるという空力学的な理論になる。ポロシティは、ハイパーEVの『エヴァイヤ』のデザインの中心であり、新型スポーツカーの『エミーラ』にも取り入れられた。

エレトレの場合、車の前縁の下に空気が流され、ボンネット上部に組み込まれた2つの出口から排出される。また、フロントホイールアーチの前方や後方、リアホイールの後方、Dピラーの上部にもポロシティが設けられた。これにより、空気抵抗が少なくなり、航続、速度、性能の向上など、より効率的な走行を可能にするメリットがあるという。

フロントには、エミーラやエヴァイヤと同様、シャープなリーディングエッジを採用した。リーディングエッジのすぐ上には、デイタイムランニングライトとスクロール式のウインカーを装備した。ライトクラスターは、スリムなデザイン。メインランプは、対向車に影響を与えることなく、常時ハイビーム照射が可能なマトリクス方式だ。その下は凹型で、部分的に隠れるように配置されている。

最新のOLEDタッチスクリーンテクノロジー

ダッシュボード中央には、最新のOLEDタッチスクリーンテクノロジーを採用した。車両のインフォテインメントシステムには、15.1インチのディスプレイからアクセスする。画面が不要な場合は、自動的にフラットに折りたためる。また、拡張現実(AR)技術を搭載したヘッドアップディスプレイを標準装備しており、ドライバーにさまざまな情報を表示する。

エレトレの各機能は、デジタルでコントロールできる。一部のキーコントロールは、アナログスイッチでもコントロール可能だ。音声認識技術によるボイスコントロールにも対応している。

ドライバーの前方に設置されているインストルメントクラスターは、高さ30mm以下とスリムで、主要な車両情報とトリップ情報を伝達する。助手席側も同様で、ドライバー側とは違う音楽選択や近くの名所など、さまざまな情報を表示する。

5G互換性を含めた最新のコネクティビティ

エレトレのUI(ユーザーインターフェイス)とUX(ユーザーエクスペリエンス)は、3つのテーマで構成される。ひとつ目は「ライトウエイト」で、システムコンポーネントとエクスペリエンスの両方を指す。たとえば、メイン画面を3回タッチするだけで、ユーザーは車両の機能の95%にアクセスできる。

2つ目のテーマの「インテリジェンス」は、システムの多用途を意味し、設定メニューを通じてフルにカスタマイズできる。最後のテーマは、「イマーシブ」だ。入念に作成し、厳選されたコンテンツと、乗員をエキサイトし魅了するインタラクションがある、と自負する。これには、画面上の3次元の世界が含まれており、エレトレをヒーローとして紹介し、ゲームやモバイルテクノロジーの世界からのユーザーエクスペリエンスを提供するという。

エレトレは、5G互換性を含めた最新のコネクティビティを備えている。これにより、スマートフォンのアプリを通じて、OTAソフトウェアの更新や、ソフトウェアの新機能を購入できるようになる。エレトレのオーナー向けのスマートフォンアプリには、運転ログ、車両と充電のステータス、リモート機能、位置情報サービス、その他の多くの機能へのアクセスが含まれる、としている。

《森脇稔》

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