航続616km、トヨタのEVセダン『bZ3』、予約受注を中国で開始

BYDのリチウムイオン電池にトヨタの電動化技術を融合

開発コンセプトは「ファミリー・ラウンジ」

前面空気抵抗を示すCd値は0.218

縦型の12.8インチ大型センターディスプレイ

トヨタ bZ3
トヨタ bZ3全 10 枚

トヨタ自動車第一汽車の中国合弁、一汽トヨタ1218日、新世代EVbZ」シリーズの第2弾となるEVセダン『bZ3』(Toyota bZ3)の予約受注を開始した。現地ベース価格は、189800元(約360万円)と発表されている。

写真:トヨタ bZ3

BYDのリチウムイオン電池にトヨタの電動化技術を融合

bZ3は、トヨタとBYDが合弁で設立したBYDトヨタEVテクノロジー社と一汽トヨタが共同開発した。セダンタイプのEVで、一汽トヨタが生産を行い、中国で販売する。

bZ3EVパワートレインは、正極にLFP(リン酸鉄リチウム)を使用したBYDのリチウムイオンバッテリーをベースに、トヨタの電動化技術と経験を融合して、電池構造、冷却システム、制御システムと安全監視システムを新設計した。1回の充電での航続は、中国のCLTCモードで616kmに到達する。

また、バッテリーの耐久性については、トヨタの電動化技術を導入することより、10年後でも90%の電池容量を維持することを開発目標に掲げて、電池劣化の抑制に努めたという。

◆開発コンセプトは「ファミリー・ラウンジ」

トヨタ bZ3トヨタ bZ3

開発コンセプトは、「ファミリー・ラウンジ」とした。これは、自動車を単なる移動手段ではなく、家族や友人と一緒に楽しめる空間と捉える考え方だ。快適な室内空間を目指し、乗員の好みに合わせて情報化と知能化を推し進め、快適な室内レイアウトを追求している。乗車定員は5名とした。

bZ3の車台には、新世代EV向けプラットフォーム「e-TNGA」を使用した。低重心や優れた操縦安定性を追求している。ドライビングポジションは、人間の筋肉への負担が少ない姿勢とし、長距離運転時の疲労軽減を目指した。

走る、止まる、曲がるという走りの特性には、トヨタの80年以上の経験や、モータースポーツで培ってきたノウハウを活用する。アクセル、ブレーキ、ステアリング作動特性を最適にチューニングし、ドライバーにも同乗者にも、気持ち良い乗り心地を実現した、と自負する。

◆前面空気抵抗を示すCd値は0.218

トヨタ bZ3トヨタ bZ3

エクステリアでは、車両のフロント部分にbZシリーズに共通するハンマーヘッド形状を採用した。EV専用パッケージによるロングホイールベースとファストバックのロングキャビンを組み合わせた伸びやかなサイドシルエットを構築する。

また、ソリッドな力強さと抑揚豊かな断面の変化が一体となった全体の造形により、リニアなスピード感と流麗なエレガントさを表現しているという。ボディサイズは全長4725mm、全幅1835mm、全高 1475mm、ホイールベース2880mmとした。

バンパーのコーナー部分には、風の流れを考えたエアガイドとエアカーテンを装備した。フラットなドアハンドルを採用したほか、アルミホイール、リアバンパー周りは空気抵抗を減らす形状とすることで、前面空気抵抗を示すCd0.218という優れた空力性能を可能にしている。

◆縦型の12.8インチ大型センターディスプレイ

トヨタ bZ3トヨタ bZ3

インテリアでは、縦型の12.8インチ大型センターディスプレイを採用した。このディスプレイを取り囲むように、トレイ型のコンソールを一体化させている。トヨタはこれを、「デジタルアイランド」と呼ぶ。

また、エアコンやオーディオ、トランクなどの操作機能は、大型ディスプレイに集約した。音声認識機能も採用しており、走行中でもドライバーが安全に操作できるようにしている。

さらに、ワイヤレス充電をはじめ、スマートフォンとマルチメディアとの連携機能を持たせるなど、乗員が新しいデジタル体験を楽しめるようにした、としている。

《森脇稔》

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