70年ぶりの復活、飛ぶ女神「キャデラック・ゴッデス」…最上位EV『セレスティック』に設定

フードオーナメントとして1930~1956年に装着

55インチサイズのLEDディスプレイ

1回の充電での航続は483km

キャデラック・セレスティックの「キャデラック・ゴッデス」
キャデラック・セレスティックの「キャデラック・ゴッデス」全 10 枚

キャデラック1221日、新世代のフラッグシップEVセダン『セレスティック』(Cadillac Celestiq)に、飛ぶ女神を表現した「キャデラック・ゴッデス」を復活させると発表した。

◆フードオーナメントとして19301956年に装着

1930~1956年のキャデラックに装着されていた「キャデラック・ゴッデス」1930~1956年のキャデラックに装着されていた「キャデラック・ゴッデス」

キャデラック・ゴッデスは、1930年から1956年まで、多くのキャデラックのボンネットに、フードオーナメントとして装着されていた。ブランドの優雅さと、比類のないスピードとパワーの精神を表現していた。キャデラック・ゴッデスは、キャデラックの輝かしいデザインの歴史へのオマージュという。パーソナライズされた芸術的ハンドメイドの新しいシンボルとして、セレスティックにキャデラック・ゴッデスが、およそ70年ぶりに復活する。

セレスティックのキャデラック・ゴッデス(女神)は、フードオーナメントではなく、外装ではフロントのクォーターパネル、内装ではセンターコンソールのマルチファンクションコントローラーに配される。

フロントのクォーターパネルのトリムピースは、ビレットアルミニウムから削り出され、研磨、ブラッシュ、着色され、ガラスで成形された女神を包み込む。センターコンソールのマルチファンクションコントローラーの女神は、バックライト付きで、ガラスで覆われている。 アルミニウムの文字盤は、ガラスの女神とは独立して回転し、女神が常に直立して見えるようにした。

55インチサイズのLEDディスプレイ

キャデラック・セレスティックキャデラック・セレスティック

セレスティックは、キャデラックブランドの新たなフラッグシップセダンに位置付けられる。ラグジュアリーEVの新しい基準を打ち立てるべく開発されたセレスティックは、エンジニアリングとテクノロジーを再定義するというキャデラックの取り組みを具体化しているという。

セレスティックの開発において、デザインとエンジニアリングチームは、戦前のV16エンジン搭載の「コーチ」や1957年製の『エルドラド・ブロアム』など、初期のキャデラックセダンの特長だったクラフトマンシップを重視した。セレスティックはキャデラックの伝統の集大成になるという。

セレスティックは、スマートルーフガラスを備えた最初の市販車のひとつになる見通しだ。このスマートガラスでは、各乗員の好みに応じて、ガラスルーフの透明度を設定できる。さらに、55インチサイズのLEDディスプレイを採用する。高解像度の5つのLEDインタラクティブディスプレイと、走行状況の95%で、ハンズフリー運転を可能にする先進運転支援システム(ADAS)、「ウルトラクルーズ」も装備する。

1回の充電での航続は483km

セレスティックのベースは、GMが開発した第3世代のEVプラットフォーム「アルティウム」だ。GMの新世代EVプラットフォームは、柔軟性があると同時に、設計や開発にかかる時間を短縮し、顧客の要望に迅速に対応することを可能にした。キャデラックをはじめ、シボレー、GMC、ビュイックの各ブランドのさまざまな車種に、GMの新世代EVプラットフォームは拡大展開される予定だ。

セレスティックのEVパワートレインのモーターは前後に搭載され、システム全体で600hpのパワーと88.5kgmのトルクを引き出す。パワフルなツインモーターは、096km/h加速3.8秒の性能を可能にする。

GMが開発したアルティウムバッテリーも採用された。アルティウムは、大容量のパウチ型セルをバッテリーパック内で垂直にも水平にも積み重ねることができるのが特徴だ。これにより、エンジニアは各車両のデザインに応じて、バッテリーの蓄電容量やレイアウトを最適化することができる。セレスティックの場合、バッテリーは蓄電容量111kWh1回の充電での航続は483kmに到達する、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ RAV4 新型の価格は390万~630万円と予想…電動グレード体系に再編
  2. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  3. スズキ『ジムニー』、フランス最終モデルは55台限り…6月末に発売へ
  4. メルセデスの名車「190E エボ2」が復刻! 限定100台の「HWA EVO」にハンコック純正装着
  5. メルセデスベンツの万能車『ウニモグ』がキャンピングカーに! 数日間の自給自足が可能
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. アステモの軽EV用インホイールモーターやジヤトコの2モーターK12マーチなど、国内サプライヤー技術が熱い!…人とくるまのテクノロジー展2025
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る