見極めるべきはch数と出力!?…DSP[カーオーディオユニット AtoZ]

「パワーアンプ内蔵DSP」が搭載されたオーディオカーの一例(製作ショップ:オートステーションK2)。
「パワーアンプ内蔵DSP」が搭載されたオーディオカーの一例(製作ショップ:オートステーションK2)。全 3 枚

カーオーディオシステムのバージョンアップに興味を持つドライバー諸氏に向けて、それを実行するのに役立つ製品情報をさまざま発信している当連載。現在は「DSP」にスポットを当てている。今回は、「パワーアンプ内蔵DSP」の選び方を解説する。

では早速、「パワーアンプ内蔵DSP」のチョイスのポイントを説明していこう。

細かくチェックすべき項目はいくつかあるのだが、まず見極めるべき主要なポイントが3点ある。それは、「コントロールできるch数」、「内蔵パワーアンプの出力」、「内蔵パワーアンプのch数」、これらだ。

この3点が重要である理由を1つ1つ説明していこう。まずは「コントロールできるch数」について。これは、「どんなシステムを組みたいか」を考えれば自ずと答が出るのだが、将来的なことも含めて吟味する必要がある。

例えば、フロント2ウェイ+サブウーファーというスピーカーレイアウトを敷きたいのであれば「コントロールできるch数」は「6」あればOKだ。しかし後からフロント3ウェイ+サブウーファーへと発展させたくなったときには、「8ch」をコントロール可能なモデルでないと対応できない。

つまり、最初に「コントロールできるch数」が「6」のモデルを手にし後からシステムアップを図ろうと思うと、「コントロールできるch数」が「8」のモデルへと買い替えるしかなくなる。なのでフロント3ウェイにも興味があるのなら、初めから「8ch」がコントロールできる機種を選んでおいた方が良い。

逆に、将来的にもフロント2ウェイ+サブウーファーのままでで良いのであれば、ch数は少な目のモデルを選んだ方が予算を抑えられる。

というわけで予算も踏まえながら長い目で見て、過不足のないスペックを備えたモデルを選ぶことが肝要となる。

なお「内蔵パワーアンプの出力」も、後から増やしたいと思ったときには買い替えるしかなくなる。ただし「内蔵パワーアンプの出力」は音質性能と必ずしもイコールではないので、数字だけにとらわれる必要はない。とはいえ、極端に小パワーのモデルとある程度のパワーが確保されているモデルとでは音質性能に差が出る。しかし、音が良いモデルはやはり高額化する。なので、この点も熟慮の上で見極めよう。

一方「内蔵パワーアンプのch数」については、後から「外部パワーアンプ」を足すという作戦が使える場合が多い。なのでとりあえずは最低限のch数が備わっていれば良いという考え方もアリだ。例えば内蔵パワーアンプが「4ch」しかないモデルを買って後から「サブウーファー」を入れたくなったときには、パワードタイプを使うという手もある。

つまり、後から足すという前提で初期投資を抑えるか、後々もオールインワンで完結できた方が良いのかを秤にかけて考えよう。

今回は、以上だ。次回はその他のチェックポイントを説明する。お楽しみに。

《太田祥三》

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