気になる曲はまず車内で聴きたい…トヨタ 86 後編[カーオーディオ ニューカマー]

気になる曲はまず車内で聴きたい…トヨタ 86 後編[カーオーディオ ニューカマー]
気になる曲はまず車内で聴きたい…トヨタ 86 後編[カーオーディオ ニューカマー]全 7 枚

愛車の『86』にスピーカー交換をはじめとしたオーディオインストールを実施した坂本さん。サウンドチューニングを極めるべくはじめたDSP調整を手伝ったことで、父が代表を務めるLCサウンドファクトリーの技術レベルの高さを痛感することになる。

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◆父の指導の下、DSP調整を自ら経験して
インストーラーの高い技術レベルを思い知る

大好きな86を手に入れたオーナーの竣さん、父親があのLCサウンドファクトリーの坂本代表とあってオーディオのカスタムを施すのは当然の流れだったのだろう。スピーカー交換やパワーアンプの追加、さらにはDSPの設置などもこなしてひととおりのシステムを完成させる。

システムを完成させると次は“もっと良い音にしたい”という欲求が生まれてきた。そこで実践したのがDSPの調整だった。ベテランインストーラーである父に教えを請いつつ、自らがDSP調整を実施、自分なりの良い音を目指して調整をはじめる。しかしDSPの調整は一筋縄で行く作業では無いことがすぐにわかる。

「これまで父がDSP調整をしているのは見てはいたんですが、実際に自分が調整するのは初めてでしたが、全くうまく行かないんです、父が行っていたDSPの調整がこんなに難しいものだったのを初めて知ったんです。これが“プロの技”なんだと強く感じたのはその時でした」

父親に対する尊敬の念とオーディオのプロに対する憧憬が入り交じった思いを抱いた竣さん。あらためて父親の偉大さを学生時代の最後に感じられたのは本人にとっても収穫だったようだ。

◆車内が音楽を聴く優先順位のトップになる
これまでの概念を覆すほどの高音質化を味わう

DSP調整では苦戦した竣さんだが、自動車系の学校に通い学校ではカーオーディオ部に所属するかなりのオーディオ好きでもある。ユニット取り付けや配線加工などをクラブ活動としても実践してきた。学校には実習車もあって自分なりにインストールも手がけてきたという。

「オーディオのインストールもクラブで実施しました。レベルの高いものではアウターバッフルも試したことがあります。しかし愛車への取り付けとなると少し勝手が違いました、特にDSPの調整なども未経験だったので本当に難しかったです。でも学校でも自宅でもオーディオ三昧の時間が取れたのはすごく充実していました」

完成した86はさらにお気に入りの愛車になったという。ドライブしているだけでも楽しいが音の良いオーディオがあるとなおさらドライブが楽しくなっていったのだとか。

「通学も86で行ってるんですがオーディオをインストールしてからは運転するのがますます楽しくなりました」

車内で聴くオーディオのサウンドがグレードアップしたことで、音楽の聴き方までが変わってきたという竣さん。それまではカーオーディオはドライブミュージックのためのものと考えていたが、高音質化に伴って重要度を増してきたことが自分でもわかった。

「オーディオの音が良くなってからは新しく聴き始めたアーティストや新曲をはじめて試すのは常に車内になったんです。86のオーディオで聴くと曲の演奏がリアルに感じられるので、気になる曲はまずはクルマのオーディオで聴きたいと思うようになったんです」

◆プロインストーラーである父の技術力を
目の当たりにして素直に「すげーな!」と感じる

今回初めて本格的に愛車にカーオーディオのインストールを実施した竣さん。プロのインストーラーである父親の作業を手伝ってみてわかったことも多いという。

「LCサウンドファクトリーの仕事の凄さを改めて感じました。どんなクルマでも満足いく音と作りで送り出してきた父って本当にすごいと思ったんです。オーダーメイドでユーザーが欲しいものを作り上げてしまう技術力の高さは、まさにプロだと感じます。子供の頃から当たり前のように見てきた作業でしたが、手伝ってみて思った素直な感想は“すげーな!”でした」

春からはクルマの実験開発の部門に進むことが決定している竣さん。もちろんこれからもプライベートでオーディオを極めていく予定だ。

「自分のクルマをインストールしてからはいろいろなクルマを聴くことが多くなりました。スピーカーなどのユニットが変わると音も別物になる、そんな経験をするともっといろいろな音を体験したくなってきました。まずは他のスピーカーを自分のクルマで試してみたいと思っています。さらに次に乗り換えるクルマは一から自分で作ってみたいと思っています」

ますますオーディオ熱が加速している竣さん。社会人になってもカーオーディオと積極的に付き合っていくことを強く決意している様子。今後のオーディオインストールの進化に期待大だ。

土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。

《土田康弘》

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