アルピーヌ『A110R』に「アロンソ」仕様、世界限定32台が30分以内に完売…日本導入は1台限り

アロンソ選手の意見を取り入れてカスタマイズ

カーボン製パーツで軽量化

空力性能を向上させる専用のエクステリア

アルピーヌ A110R フェルナンド・アロンソ
アルピーヌ A110R フェルナンド・アロンソ全 10 枚

アルピーヌ118日、2ドア2シータークーペ『A110』の高性能モデル「A110R」(Alpine A110 R)の特別仕様「フェルナンド・アロンソ」が、30分以内に世界限定32台を完売した、と発表した。同車の日本割り当ては、1台のみだ。

◆アロンソ選手の意見を取り入れてカスタマイズ

A110Rフェルナンド・アロンソ」の32台の限定台数は、フェルナンド・アロンソ選手のF1優勝回数が32回であることにちなんでいる。アロンソ選手の意見を取り入れて、A110Rをカスタマイズ。同選手自身がサスペンションを微調整し、サーキットで味わえるのと同じ強烈な感覚を追求した。特許も取得しているという。

独自の車高調整システムは、サーキットで車両を10mm下げることができる。同時に、サスペンションの剛性が5%向上。スペイン・バルセロナのF1サーキットで、同選手が承認した足回りの設定に、切り替えることも可能だ。

アロンソ選手は、エクステリアとインテリアのデザイン開発にも参加した。ボディカラーは、アルピーヌのF1マシンと同じレーシングマットブルー。フロントとリアのカーボンファイバー製フードは、レーシングマットブルーとディープブラックで塗装された。ブレーキキャリパーはオレンジ仕上げ。ドアストラップとステアリングホイールには、オレンジのアクセントを添えた。シートには、同選手のサインが刺繍されている。

◆カーボン製パーツで軽量化

アルピーヌ A110R フェルナンド・アロンソアルピーヌ A110R フェルナンド・アロンソ

カーボンファイバーを、内外装に多く使用した結果、アルピーヌ A110 Rはパワーウエイトレシオを3.6kg/psに抑えた。ボンネットは、そのほとんどがカーボン製。さらに、ボンネットには2つのエアインテークが装備されている。Duqueine 社と共同開発されたホイールは、フルカーボン製だ。

また、リアウインドウもフルカーボン製。エンジンルームを覆う形状となっており、その中心部には3つ目のストップライトを設けた。また、エンジンに空気を送り込む2つのエアインテークバルブが配置され、アルピーヌブランドのアイコン「スノーフレーク」が描かれている。サベルト製のシングルシェルシートも、フルカーボン製だ。運転席と助手席には、6点式のシートベルトを備えている。

1.8リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンは、最大出力300ps、最大トルク34.7kgmを発生する。0100km/h加速は、3.9秒で駆け抜ける

◆空力性能を向上させる専用のエクステリア

アルピーヌ A110R フェルナンド・アロンソアルピーヌ A110R フェルナンド・アロンソ

ベース車両のA110R同様、スワンネックマウントのリアスポイラー、フラットアンダーフロア、ディフューザー、フルカーボン製ホイールが、コーナーや高速走行時の安定性を高めている。『A110 S』のエアロキットよりも、さらにダウンフォースが強化された。空気抵抗を5%削減しており、最高速はA110シリーズで最高の285km/hに到達する。

ディフューザーのデザインは一新された。カーボンファイバーとファイバーグラス製のディフューザーは、軽量化され、空気抵抗も抑えられた。これまでのものより長くなり、後端部の幅が広がったディフューザーによって、車体下面を流れる空気がこれまでよりも速く流れ、ダウンフォースが大幅に増加するという。

垂直に配置されたサイドフラップは、乱気流を軽減する。ホイールが生み出す乱流がディフューザーの機能を損なわないように、フェアリングが追加された。ディフューザーが大型化され、低くなったため、ディフューザーに直接空気を流すよう、フィンにも変更が加えられた。リアサスペンションアームのカウリングも、ディフューザーとフラットアンダーボディの効果を高める。

リアスポイラーは、「スワンネック」マウントで固定された。後方へ大きく突き出し、傾斜角がより小さく、より小さいアプローチアングルを持つ形状が特徴だ。スワンネックは、スポイラーのパフォーマンスを向上させる働きがあると同時に、下面のエアリフトも低減する、としている。

《森脇稔》

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