ホンダ中国、商用車のFCシステム検証で東風汽車と再連携…中国FCVの現在地

FCシステムでも連携。東風汽車集団の張祖通副総経理とホンダ中国の井上勝史本部長
FCシステムでも連携。東風汽車集団の張祖通副総経理とホンダ中国の井上勝史本部長全 4 枚

本田技研工業(中国)投資有限公司(ホンダ中国)と東風汽車集団股份有限公司(東風汽車集団)は、ホンダの燃料電池(FC)システムの商用車分野における技術検証を共同で開始したと発表した。

ホンダと東風汽車集団、今回の協業の中身と狙い

検証は2023年1月から東風汽車集団の本拠地である武漢市が所在する湖北省で実施されている。ホンダ中国と東風汽車集団は協力して、ホンダのFCシステムと東風汽車集団の小型商用車の技術検証を行っているという。

東風汽車集団は、中国中央政府直轄の東風汽車集団有限公司の100%子会社であり香港上場の実務主力企業。ホンダや日産が合弁を展開しているのもこの東風汽車集団だ。

両社は今後も協力して、さまざまな実走行条件下での環境適合性、電力消費量、耐久性などのさまざまな総合性能をテストし、信頼性や耐久性などの商用車分野におけるホンダのFCシステムの技術的性能を検証する。

ホンダは東風汽車グループと乗用車分野で20年以上にわたり良好な協力関係を築いてきた。今回、両社は商用車分野での燃料電池システム技術の検証を開始し、東風汽車グループの強力な商用車の強みと、ホンダによる高性能燃料電池システム技術の新しい分野を開拓した技術力により、新しい未来のカーボンニュートラル社会の実現に貢献する、とした。

ホンダの中国における2022年の成績と今後

ホンダ中国は2023年1月5日、中国における2022年通年の自動車販売台数を発表した。それによれば、前年比12.1%減の137万73122台。このうち広汽ホンダが72万716台、東風ホンダが65万2406台。『アコード』や『CR-V』がそれぞれ20万台以上を販売、『シビック』が15万台以上となり、『ブリーズ』『ヴェゼル』『XR-V』が10万台以上となった。

中国では「e:N」シリーズの展開をスタートしたEVをはじめ、依然としてHEVが主力ながらも電動車販売は23万1274台となり、その比率は17%程度となった。


《有田直矢@インサイツ》

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