航続は最大635kmに、ポールスター『2』に改良新型…欧州発表

フロントマスクが新デザインに

最強モデルはツインモーターで最大出力476hp

バッテリーもアップデート

ポールスター 2 改良新型
ポールスター 2 改良新型全 10 枚

ボルボカーズ傘下のポールスターは1月24日、ブランド初のEVセダン『ポールスター2』(Polestar 2)の改良新型を欧州で発表した。

◆フロントマスクが新デザインに

改良新型では、フロントマスクを変更した。ブランド初の電動SUV『ポールスター3』と同様、フロントグリルはカバーで覆われる。このカバー部分は「SmartZone」と呼ばれ、カメラやレーダーなどが組み込まれる。

「パフォーマンスパック」の20インチ鍛造アルミホイールは、スポーティな新デザインとした。これは、ポールスター3のアルミホイールのデザインに、見た目のイメージを合わせるのが狙いだ。

安全面では、ステアリング操作をサポートする「ブラインドスポット・インフォメーション・システム(BLIS)」、ブレーキ操作をサポートする「クロス・トラフィック・アラート」、後方衝突警告や360 度サラウンドビュー カメラ、自動防眩ドアミラーなどを標準装備した。ワイヤレス電話充電器も、すべてのモデルに標準装備されている。

◆最強モデルはツインモーターで最大出力476hp

「シングルモーター」グレードは、駆動方式を従来の前輪駆動から後輪駆動に変更した。リアアクスルには、新開発の永久磁石モーターを搭載し、炭化ケイ素インバーターと組み合わせる。新しいモーターの最大出力は299hp、最大トルクは50kgmだ。従来の最大出力231hp、最大トルク33.7kgmに対して、パワーは68hp、トルクは16.3kgm引き上げられた。これにより、0~100km/h加速は1.2 秒短縮され、6.2秒としている。

「デュアルモーター」グレードは、EVパワートレインのセットアップが見直され、運転の楽しさとパフォーマンスを向上させる後輪駆動が基本の電動AWDシステムを採用した。新開発のリアモーターは、フロントの新しい非同期モーターとの組み合わせで、システム全体で421hpのパワーと、75.5kgmのトルクを引き出す。従来の408hp、67.3kgmに対して、パワーは13hp、トルクは8.2kgm引き上げられた。これにより、トラクションが向上し、パフォーマンスが高められているという。0~100km/h加速は4.5秒で駆け抜ける。低負荷走行時には、フロントのモーターを休止することができるようになった。ドライバーがより多くのパワーを必要とした場合、フロントのモーターは即座に再始動する。

デュアルモーターグレードの「ロングレンジ」仕様には、パフォーマンスパック装着車を設定する。2個のモーターは、最大出力が476hpに強化された。0~100km/h加速は、従来の4.4秒から4.2秒に短縮されている。

◆バッテリーもアップデート

バッテリーもアップデートを受けた。「スタンダードレンジ」仕様のバッテリーは、24個のモジュールで69kWhの蓄電容量を備える。ロングレンジ仕様は、27個のモジュールで蓄電容量は82kWhとしている。

改良されたバッテリーは、充電性能も引き上げられた。急速充電では、長時間にわたって、最大出力205kWでのDC充電を可能にしている。改良されたバッテリーと、より強力なモーターによって、航続の拡大も図られた。デュアルモーターグレードのロングレンジ仕様では、航続は従来よりも105km延びて、最大592km(WLTPサイクル)とした。

シングルモーターグレードのスタンダードレンジ仕様は、航続が40km増加して、最大518km (WLTPサイクル)に。シングルモーターグレードのロングレンジ仕様は、航続が84km延びて、最大635km (WLTPサイクル)に到達している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ RAV4 新型の価格は390万~630万円と予想…電動グレード体系に再編
  2. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  3. スズキ『ジムニー』、フランス最終モデルは55台限り…6月末に発売へ
  4. メルセデスの名車「190E エボ2」が復刻! 限定100台の「HWA EVO」にハンコック純正装着
  5. メルセデスベンツの万能車『ウニモグ』がキャンピングカーに! 数日間の自給自足が可能
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  5. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
ランキングをもっと見る