ホンダのピックアップトラック、『リッジライン』にオフロード仕様…2023年米国設定へ

「トレイルスポーツ」第三弾モデルに

オフロード向けサスペンションに強化されたAWD

3.5リットルV6「VTEC」エンジンは最大出力280hp

ホンダ・リッジライン 現行型(参考)
ホンダ・リッジライン 現行型(参考)全 10 枚

ホンダの米国部門のアメリカンホンダは1月25日、ピックアップトラック『リッジライン』(Honda Ridgeline)に2023年、オフロード仕様「トレイルスポーツ」を設定すると発表した。

◆「トレイルスポーツ」第三弾モデルに

リッジラインは、ホンダの米国部門が開発した北米専用のピックアップトラックだ。2世代目となる現行リッジラインは2016年1月、デトロイトモーターショー2016で発表された。現行型の開発は、米国オハイオとカリフォルニアのデザイン&エンジニアリング部門が担当した。初代同様、アラバマ工場で生産され、2016年前半、米国市場で発売された。

現行型は米国の中型ピックアップトラック市場において、最大の室内空間や、最も機能的な荷台、優れたドライビング性能を追求した。アメリカンホンダによると、セグメントで最高のハンドリング、乗り心地、静粛性、天候を問わないトラクション性能などを備えているという

ホンダの米国向けSUVやピックアップトラックに、オフロード仕様車として設定される新シリーズが、トレイルスポーツだ。第一弾には、SUVの『パスポート』が選ばれた。これに続くトレイルスポーツの第二弾モデルが、SUVの『パイロット』。トレイルスポーツの第三弾モデルが、ピックアップトラックのリッジラインになる。

◆オフロード向けサスペンションに強化されたAWD

ホンダ・リッジライン 現行型(参考)ホンダ・リッジライン 現行型(参考)

パスポートとパイロットのトレイルスポーツの特徴が、リッジラインにも受け継がれると見られる。例えば、オフロード用にチューニングされたサスペンションがある。最低地上高も引き上げられ、アプローチ、ディパーチャー、ランプブレークオーバーの各アングルの性能を引き上げる。スタビライザーバーをはじめ、スプリングレートとダンパーバルブのチューニングも専用に行われる。

AWDシステムも強化される。現行リッジラインには、「i-VTM4」と呼ばれるトルクベクタリング機能付きの4WDを搭載しており、走行条件に応じて、駆動トルクの100%を左右の後輪に配分する。「インテリジェントトラクションダイナミクスシステム」は、雪、舗装路、泥、砂などのさまざまな路面条件において、トラクションを最適化する。トレイルスポーツの「トレイルモード」では、「トレイルトルクロジック」オフロードシステムが、i-VTM4トルクベクタリング全輪駆動システムのエンジントルクを、最適に配分する。同時に、フロントのブレーキにブレーキベクタリングを行い、ホイールスピンを低減させる。

トレイルトルクロジックは、リアアクスルに送られるパワーも制御する。厳しいオフロードを登る場合、タイヤが一時的に地面との接触を失う可能性がある。この時、パワーは、最も牽引力のあるタイヤに伝達される。トラクションのマネジメントを強化し、オフロードをスムーズに進むために、全体の25%のトルクが牽引力のないホイールに送られ、タイヤが地面に接触するとすぐに、駆動力が伝達されるようにしている。

◆3.5リットルV6「VTEC」エンジンは最大出力280hp

現行リッジラインのパワートレインは、直噴3.5リットルV型6気筒ガソリン「VTEC」エンジンだ。最大出力は280hp、最大トルクは36.2kgmを引き出す。トランスミッションは、9速ATを組み合わせている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  2. トヨタの大型ピックアップトラックの逆輸入に期待? 新型発表に日本のファンも熱視線
  3. 次期BMW『X5』の車内を激写! メーターパネル廃止、全く新しいパノラミックiDriveディスプレイを搭載
  4. ホンダ『CB1000F SE コンセプト』を世界初披露! カウルが付いてネオレトロ感アップ、MSショーからの変更点もチェック!
  5. 自動車購入の落とし穴! 公取協・公取委の警告から学ぶ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る