トヨタ C-HR 次期型、欧州は電動車のみに…PHEVも現地生産へ

トルコ工場がトヨタの欧州におけるPHEVの最初の現地生産拠点に

フロントに「ハンマーヘッド」デザイン

現行型に対して拡大する室内空間

イエローのアクセントをあしらう

トヨタ C-HR プロローグ
トヨタ C-HR プロローグ全 10 枚

トヨタ自動車の欧州部門は1月30日、小型クロスオーバー車『C-HR』の次期型を、トヨタ・モーター・マニュファクチャリング・トルコ(TMMT)で生産すると発表した。次期型の欧州仕様車は電動車のみとなり、ハイブリッドとC-HR初のPHEVが用意される予定だ。

写真:トヨタ C-HR プロローグ

◆トルコ工場がトヨタの欧州におけるPHEVの最初の現地生産拠点に

第2世代となるC-HR次期型は、トルコで生産される最初の乗用PHEVだ。またTMMTは、トヨタ初の欧州におけるPHEVの生産拠点になり、PHEVの駆動バッテリーの生産ラインも併設される最初の工場になる。

次期C-HR の欧州仕様車を電動パワートレインのみにするのは、競争の激しい欧州市場において、CO2削減を図るというトヨタの取り組みを反映しているという。次期型ではハイブリッドバージョンに加えて、現地で組み立てられたバッテリーを搭載するPHEVが、2035年までに欧州で販売する新車のCO2排出量をゼロにするという目標達成に貢献する。

TMMTは車両の生産ラインに加えて、工場内に年間7万5000個の電池生産能力を持つPHEV向けバッテリー組み立てラインを設ける。2023年12月には、PHEV向けバッテリーの組み立てが開始され、約60名の新規雇用が創出される予定だ。

◆フロントに「ハンマーヘッド」デザイン

この次期C-HRを示唆したコンセプトカーが、『C-HRプロローグ』だ。C-HRプロローグは、南フランスに拠点を置くトヨタの欧州デザイン部門の「ED2」でデザインされた。現行C-HRと比較すると、大径化されたアルミホイールや短いオーバーハングによって、スポーティさが強調されている。

フロントには、「ハンマーヘッド」デザインを採用した。グリル開口部を小さくし、ヘッドライトをスリム化して、サメのように鋭い表情を追求する。ハンマーヘッドを導入した表情は、これに連動するデザインと大胆なライティングシグネチャで実現された立体的アーキテクチャの一部になるという。

同じテーマが、ダイヤモンドカットされ、ラウンドかつクロスしたボディ全体に引き継がれている。2つのつながったデザインが、車両の存在感を際立たせる、と自負する。

◆現行型に対して拡大する室内空間

また、C-HRプロローグはスポーティなエクステリアデザインでありながら、現行モデルよりも室内空間を拡大しているという。

C-HRプロローグは、静的な線ではなく、シャープで流れるような動きへと微妙に変化する動きを表現している。一見相反する2つの価値観から生まれた精密で有機的なデザイン言語が、ボディの表面に動きをもたらすという。この力強いダイナミックさによって、流動性とシャープネスのコントラストを、これまでにないレベルに引き上げることを目指した。

同時に、キャラクター性の強いボディラインをシンプルにして、洗練さを追求している。 ボディ表面の有機的な動きに高い精度を組み合わせることで、C-HRプロローグはモダンでありながら、親しみやすさを備えているという。

◆イエローのアクセントをあしらう

ボディカラーは、メタルシルバーとリサイクルカーボンブラックの2色を基調に、前後バンパーやルーフ後部などに、イエローをアクセントとして使用した。この3色の組み合わせによって、目立つようにデザインされているという。

C-HRプロローグは、より洗練された大胆さを生み出している。現行モデルと同様に挑発的でありながら、楽しさを表現したC-HR プロローグは、1 台の車では見られないクオリティを備えている、と自負。単なるコンセプトカー以上のものになることを狙う。トヨタが現行C-HR を成功に導いた理念に、忠実であり続けていることを明確に示しているという。

《森脇稔》

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