【BMW 7シリーズ 新型試乗】存在感ハンパなし!いちいち目が点になるゴージャス装備の数々…島崎七生人

BMW 7シリーズ 新型(740i M Sport)
BMW 7シリーズ 新型(740i M Sport)全 10 枚

今どきであれば電動車の『i7』も気になる存在。だが基本の『7シリーズ』は昨年モデルチェンジを果たし最新型の7代目が登場したばかり。そこでまずはあえてコチラからチェックしておくことにした。

◆とにかく巨体、とにかく存在感がある

新型はとにかく巨体だ。それもそのはず、全車が従来の“L”モデル相当のロングボディに統一されているためで、全長×全幅×全高は5390×1950×1545mm、ホイールベースも3215mmある。試乗車はオプション価格52万円のフローズン・ディープ・グレーと呼ぶマット塗装が施されたために一種の凄みを漂わせているが、2段式のランプなど真新しいデザイン云々を通り越して、とにかく存在感がある。

BMW 7シリーズ 新型(740i M Sport)BMW 7シリーズ 新型(740i M Sport)

一方で装備類も新機軸を満載。とくに今回から4枚のドアが電動開閉式になったのは、使いこなせるようになれば優雅だ。操作手段は複数あり、試しに運転席に乗り込もうとドアの前に立ちアウターハンドル部のボタンを押してみると、少し開いたところでドアは停止した。

聞けば「人を見て停止する」(BMW)のだそうで「やっぱり島崎などこのクルマに乗る身分ではないと7シリーズに判断されたのか!?」とも思ったが(笑)、センサーが“人がいるの見て”いたり障害物があるとそれを検知して作動を停止させるという安全機構が働くのは電動テールゲートなどと同じだ。

◆31.3インチの巨大スクリーンも

BMW 7シリーズ 新型(740i M Sport)BMW 7シリーズ 新型(740i M Sport)

ほかにも天井からせり出してくる31.3インチの巨大なシアタースクリーン、スマホ大のタッチパネルがドアトリムに埋め込まれ、それで後席の空調やシートの各種機能の操作、調整を行なう仕掛けなど、いちいち目を点にしていてはラチがあかないくらいの、いかにもフラッグシップらしいゴージャスな装備で充実させられる。

ちなみに試乗車のそれらオプションは総額で税込み441万3000円(!!)ということで、車両本体の合計は1931万3000円となっていた。

◆内燃機関を感じられる希少な存在

BMW 7シリーズ 新型(740i M Sport)BMW 7シリーズ 新型(740i M Sport)

「740i M Sport」グレードの試乗車は48Vのいわゆるマイルドハイブリッド仕様。エンジンは2997ccの直6・DOHCターボ(381ps/520Nm)を搭載し、これに18ps/200Nmのモーターを組み合わせ、システムのトータルでは381ps/540Nmのスペックをもつ。

子細な計測をしながら試乗したわけではないが、こと動力性能に関しては、2120kgの車両重量を考えれば場面を問わず十二分で、折々で内燃機関の鼓動を実感できるあたりは、今や希少になりつつある存在ともいえる。

サスペンションはセルフレベリング付きのエアサスで、試乗中はあえて“CONFORT”で通したが、ゆったりとした乗り味を実感した。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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