スズキ、最上位SUVとなる『グランドヴィターラ』新型を発表…インドネシアモーターショー2023

インドネシアで披露された新型『グランドヴィターラ』
インドネシアで披露された新型『グランドヴィターラ』全 14 枚

スズキのインドネシアにおける生産子会社「P.T. INDOMOBIL SUZUKI INTERNATIONAL(以下、ISI)」は、2月26日まで開催中のインドネシアモーターショー2023(IIMS 2023)において、『グランドヴィターラ』の最新モデルをインドネシアで発売すると発表した。

新型グランドヴィターラは、2022年7月にインドにおいてBセグメントの5人乗りSUVとしてデビューした。「SX-4 S-Cross」とプラットフォーム「グローバルC」を共有するもので、デザインを一新しただけでなく、パワーユニットには1.5L K15C 4気筒エンジンにスズキが開発したスマートハイブリッドシステム(SHVS)を組み合わせたのがポイントとなる。そのパワーは最高出力103馬力・最大トルク136Nmを発揮する。

インドネシアにおける新型グランドヴィターラの位置付けは、5人乗りSUVの最上位グレードと位置付けられるモデルで、初代と2代目は日本でも『エスクード』として販売されていた。3代目となる新型は日本では販売されていないが、その一方でインド国内ではトヨタへOEMされて、『アーバンクルーザー・ハイライダー』としても販売されている。

ボディサイズは全長4345mm×全幅1795mm×全高1645mm、ホイールベースは2600mmと、SUVとしてはコンパクトな部類に入る。モダンで上品さを持ちつつ、オフローダー的な力強さも併せ持つ。インドネシアではクルマのデザインとして、イカツイまでの迫力たっぷりの格好良さが好ましいとされる傾向にあり、そういった面でもグランドヴィターラの特にフロント周りは打って付けのデザインとなったとも言える。

インテリアはスズキらしい質実剛健な雰囲気を持ちながら、快適性と利便性を追求。グレード体系は、ベースグレードながら後席専用ベンチレータやパドルシフトといった機能的な装備が充実させた「GL」と、さらに革巻きハンドルやアンビエントライト、パノラミック・サンルーフ、ヘッドアップディスプレイなど内装を豪華な仕様にした「GX」の2種類が展開される。価格は未発表だが、報道によれば3億6000万IDR (約320万円)から3億9000万IDR(約345万円)で販売される可能性が高いという。

ISIの4輪セールスマーケティングディレクターである松下良平氏は、「今日、グランドヴィターラはSUVとしてだけでなく、スズキのスマートハイブリッド技術を搭載して新たな進化を遂げた」と述べ、環境に配慮したクルマへと生まれ変わったことを強調した。また、モーターアシストは「新たな運転体験をサポートする高度な仕様も合わせ持つ」とも紹介した。

スズキのブースには他に『S-Presso』、『イグニス』、『XL7』、『SX4 S-Cross』、『ジムニー』など、各カテゴリーの SUVの全ラインナップを取り揃え、スズキによれば「IIMS 2023がスタートして1週間が経ち、来場者の熱意が高くスズキの存在感がとても高いことを確認できた」とコメントしている。ただ、今年1月にインド・デリーで開催された「Auto EXPO 2023」ではジムニーの5ドアモデルが登場したことで、インドネシア市場への展開も期待されたが、そうはならなかった。

《会田肇》

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