JAXA、13年ぶりの選抜で宇宙飛行士候補者2名決定

記者会見後の宇宙飛行士候補者2名のようす(左から、佐々木宏理事、米田あゆ氏、諏訪理氏、山川宏理事長) Image by JAXA
記者会見後の宇宙飛行士候補者2名のようす(左から、佐々木宏理事、米田あゆ氏、諏訪理氏、山川宏理事長) Image by JAXA全 3 枚

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2023年2月28日、約1年かけて実施してきたJAXA宇宙飛行士候補者(2021~2022年度募集・選抜)の結果を発表。諏訪理(すわ まこと)氏、米田あゆ(よねだ あゆ)氏の2名が候補者として決定したと公表し、同日、記者会見を行った。

 JAXAは2021年11月、13年ぶりにJAXA宇宙飛行士候補者の募集を開始。過去最多の4,127人の応募が寄せられた。応募期間終了から約1年をかけ、書類選抜から第3次選抜までトータル5段階の選考を経て2名の候補者が決定した。

 JAXA宇宙飛行士候補者に選ばれたのは、諏訪理氏、米田あゆ氏の2名。諏訪理氏は、1977年東京都生まれの46歳。プリンストン大学大学院地球科学研究科修了、青年海外協力隊にてルワンダ国派遣の後、2010年に国際連合・世界気象機関(WMO)入社、2014年に世界銀行に入行し、現職は世界銀行上級防災専門官という経歴をもつ。米田あゆ氏は1995年東京都生まれの28歳。東京大学医学部医学科卒業後、東京大学医学部附属病院に入職。2021年より現職の日本赤十字社医療センターに入職、外科医師を務める。

 2月28日には、候補者選抜の結果に関する記者会見が行われ、米田あゆ氏は東京の会場で、諏訪理氏は国外在住のためリモートで出席した。JAXAの宇宙飛行士候補者募集特設サイトでは、2名の経歴紹介の他、記者会見での質疑応答の一部を掲載。候補者に決定した現在の心境や、宇宙飛行士を目指すきっかけ、自身の強み等、さまざま回答を通して候補者の人柄を伝えている。

 候補者2名は今後、4月1日付でJAXAに入社。約2年間の基礎訓練を通じて必要となる科学・技術の知識、国際宇宙ステーション(ISS)/「きぼう」の国際宇宙探査等に係る知識や技量を修得し、それらの訓練結果の評価により、JAXA宇宙飛行士に認定される。

 その後、搭乗が決定すれば、ISSでの活動をはじめ、月周回有人拠点「ゲートウェイ」や月面活動といったさまざまなミッションに参画することが予定されている。

《畑山望》

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