上質で俊敏なドライビングフィール際立つルノー アルカナ『マイルドハイブリッド』

PR
上質で俊敏なドライビングフィール際立つルノー アルカナ『マイルドハイブリッド』
上質で俊敏なドライビングフィール際立つルノー アルカナ『マイルドハイブリッド』全 43 枚

クーペSUVであるアルカナに、早くも追加モデルがラインアップされた。それはドッグクラッチを採用するフルハイブリッドの特徴的なE-TECH HYBRIDを下ろし、直列4気筒・1.3Lターボにモーターアシストを加えたマイルドハイブリッドを搭載してきたのだ。

上質で俊敏なドライビングフィール際立つルノー アルカナ『マイルドハイブリッド』上質で俊敏なドライビングフィール際立つルノー アルカナ『マイルドハイブリッド』

これで基本的な装備は変わらず、フルハイブリッドのちょうど30万円安となる399万円に車両本体価格を抑えてきた。これはひょっとして単なる廉価版? もしそうだとすればもっと内外装から力が抜けていてもおかしくはないが、グレード名には「R.S.LINE」の文字がしっかりと入り、ちっともショボくない。

上質で俊敏なドライビングフィール際立つルノー アルカナ『マイルドハイブリッド』上質で俊敏なドライビングフィール際立つルノー アルカナ『マイルドハイブリッド』

むしろその2台を並べてどこまで違うのかを見分けることは、よっぽどのマニアでなければ難しいことになるだろう。ちなみに燃費についてはWLTCモードで17.0km/Lと、フルハイブリッドの22.8km/Lには劣るがまずまずの数値を叩き出している。

上質で俊敏なドライビングフィール際立つルノー アルカナ『マイルドハイブリッド』上質で俊敏なドライビングフィール際立つルノー アルカナ『マイルドハイブリッド』

今回の要となる1.3Lターボは最高出力116kW(158PS)、最大トルク270Nmを発揮。そこに3.6kWのモーターが加わる。ミッションは7速のEDCと名付けられたもので、それはつまりツインクラッチタイプだ。フルハイブリッドではドッグクラッチを採用することでダイレクトな走りを展開していたが、コチラもまたアクセルに従順でロスのない走りが期待できそうだ。

上質で俊敏なドライビングフィール際立つルノー アルカナ『マイルドハイブリッド』上質で俊敏なドライビングフィール際立つルノー アルカナ『マイルドハイブリッド』

走り出すと低速からかなり力強い感覚が得られる。さすがにフルハイブリッドのようにモーターだけでスーっと動く感覚はない。あくまでエンジンが主役だ。そこにモーターアシストがわずかに加わることで、スタンディングスタートでのもたつきは一切感じることがない。とにかく力強いのだ。それは車重が軽く仕立てられているということも理由として挙げられるだろう。車重はフルハイブリッドの1470kgに対してマイルドハイブリッドは1380kgとなる。

上質で俊敏なドライビングフィール際立つルノー アルカナ『マイルドハイブリッド』上質で俊敏なドライビングフィール際立つルノー アルカナ『マイルドハイブリッド』

その後は7速EDCが低回転で次々にシフトアップを繰り返して行き、高速巡行状態まで引き上げてくれる。エンジン回転は2000回転以下で多くの状況をこなすことが可能だ。例え登坂路がやってきたとしても、低回転を維持しながらグッと前に出ていく余裕のトルクを感じることができる。270Nmをわずか1800回転で発揮してしまうのだから、それも当然といえば当然だろう。対して例えば追い越し加速などに転じる状況でも俊敏さが際立っている。高速域ではこうした印象が強く、マイルドハイブリッドに軍配が上がるように思えた。

上質で俊敏なドライビングフィール際立つルノー アルカナ『マイルドハイブリッド』上質で俊敏なドライビングフィール際立つルノー アルカナ『マイルドハイブリッド』

一方でアクセルオフをした際の制御もまた秀逸だ。下り坂をはじめとする低負荷領域でアクセルを離すと、ギアが瞬間的にニュートラルに入り、惰性で走らせるコースティング状態を多くの状況で使っている。これは燃費を高めるにはかなり有効。エネルギー回生するだけでなく、コースティングを上手く使ったこの制御は、同型エンジンながら非ハイブリッドだったメガーヌやルーテシアでは感じなかった動きだ。フルハイブリッドのE-TECH HYBRIDも回生が主体となる。

上質で俊敏なドライビングフィール際立つルノー アルカナ『マイルドハイブリッド』上質で俊敏なドライビングフィール際立つルノー アルカナ『マイルドハイブリッド』

それもあってかマイルドハイブリッドの実燃費はかなり良く、エコランに徹すれば20km/Lを越す平均燃費を記録することも。E-TECH HYBRIDにもコースティング制御を適度に入れればもっと燃費が伸びるのではないかと思えたほどだ。このあたりの制御は熟成されてきたマイルドハイブリッドならではといったところなのかもしれない。

上質で俊敏なドライビングフィール際立つルノー アルカナ『マイルドハイブリッド』上質で俊敏なドライビングフィール際立つルノー アルカナ『マイルドハイブリッド』

ワインディングに出向くとマイルドハイブリッドの良さはさらに展開されていく。シャシーはルノー、日産、三菱のアライアンスによって開発が行われたCMF-Bプラットフォームを採用しているが、それがかなりスッキリと無駄のない走りを展開してくれる。フルハイブリッドのE-TECH HYBRIDもパワーユニットがコンパクトに造られたおかげでノーズがスイスイと入る感覚が心地良かったが、マイルドハイブリッドは車重の軽さも相まって、クルマ全体がしなやかに軽快に応答してくれる感触を味わわせてくれるのだ。

上質で俊敏なドライビングフィール際立つルノー アルカナ『マイルドハイブリッド』上質で俊敏なドライビングフィール際立つルノー アルカナ『マイルドハイブリッド』

そこにマイルドハイブリッドだけの装備であるパドルシフトが加わるから面白さがさらに広がって行く。ブレーキペダルのコントロール性にもクセがなく扱いやすい印象がある。背が高いクーペSUVながらもホットハッチを思わせるようなリズミカルな走りは、走りを大切にしてきたルノーらしさがぎゅっと詰まっているように感じる。しっかりとした居住性や広大なラゲッジを持ちつつ、走りがここまで楽しめるとは……。

上質で俊敏なドライビングフィール際立つルノー アルカナ『マイルドハイブリッド』上質で俊敏なドライビングフィール際立つルノー アルカナ『マイルドハイブリッド』

このクルマは決して単なる廉価版なんかではない。アルカナのパワーユニット選びは甲乙つけがたい状況に陥っている。

ルノー アルカナ 公式ページはこちら

橋本洋平│モータージャーナリスト
学生時代は機械工学を専攻する一方、サーキットにおいてフォーミュラカーでドライビングテクニックの修業に励む。その後は自動車雑誌の編集部に就職し、2003年にフリーランスとして独立。走りのクルマからエコカー、そしてチューニングカーやタイヤまでを幅広くインプレッションしている。2019 GAZOO Racing 86/BRZ Race クラブマンシリーズ エキスパートクラスでシリーズチャンピオンを獲得。AJAJ・日本自動車ジャーナリスト協会会員。

《橋本洋平》

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. スバル『レヴォーグ』次期型は2027年登場か! 2.4Lターボが存続?
  2. 「本当なら買いたい」「スゲースペックだな」トヨタ『MR2』2028年復活の情報にSNSで反響
  3. トヨタ『ヤリスクロス』次期型は2028年登場か? 新開発1.5L直4搭載へ
  4. ホンダ、8車種1万5191台をリコール…バッテリーが上がるおそれ
  5. 日産のセダン『セントラ』に「スペックV」、300馬力ターボ+GT-Rパーツでカスタム…SEMA 2026
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. EU「欧州製EV」優遇へ、産業加速法を審議---売れるEVと売れないEV
  2. 「フィジカルAI」って何? 似ている4つの基本用語…EdgeTech+ 2026【キーワード Vol. 1】
  3. 「事故死ゼロ」と「移動の自由」の両立へ…トヨタとホンダが「ITS世界会議」で示した次世代技術
  4. INFAC、EV用800VバッテリーパックにVicorの電源モジュール採用…航続延長を実現
  5. JFEスチール、インド製鉄所の粗鋼生産能力を倍増へ…2030年稼働予定
ランキングをもっと見る