フロントウィンドウを飛び石から守るソフト99のP-Shield…IAAE 2023

ソフト99(IAAE 2023)
ソフト99(IAAE 2023)全 9 枚

輸入車に乗っていて意外と悩みの種となるが、飛び石によるフロントウィンドウの傷、亀裂だ。傷を埋める補修キットなども存在するが、通常は安くないウィンドウガラスの交換となるからだ。

国産車の場合、保険適用で治せることもあるが、輸入車の場合そもそも交換ウィンドウの部品代が高い。工賃含めて50万円、60万円コースはふつうである。この問題に、ソフト99オートサービスは「P-Shield」という製品で対応している。アフターマーケット製品の展示会「国際オートアフターマーケットEXPO 2023(IAAE 2023)」に出展されていた。

P-Shieldは、簡単にいえば、ウィンドウに張り付ける保護シートだ。透過率、耐候性、撥水性を備えた特殊なフィルム製品をフロントウィンドウや前席サイドウィンドウなどに施工する。若干厚みのあるポリウレタン製の硬質なベースフィルムが飛び石による傷からガラス本体を守る。

フィルムが硬い素材なので、ボディ用のラッピングシートのように伸ばして曲面に合わせる貼り方ができない。シートとウィンドウの間に水を含ませ、ヒートガンをつかいながら熱成型という方法で密着させる。施工は簡単ではないが、業者向けの講習なども開催されている。ただ、熱を使わず曲面に貼りやすいP-Shieldも開発中だそうだ。

赤外線をカットして断熱効果(夏場のエアコンの効きがよくなる)を狙ったP-Shield IRという製品もある。表面コーティングによって撥水性があるが、ワイパーなどでコーティングがはがれてくるので、メンテナンスキットも用意されている。

P-Shieldはガラスの外側に貼るが、内側から張り付ける「ピュアゴースト」という製品もある。近赤外線吸収素材を使った遮熱シートだ。若干青みがかった色が、防眩効果を持ち、車内からの視界を改善しながら外からは見えにくくしてくれる。独特の色味が斬新なので、ドレスアップ系のパーツとしても使えそうだ。

P-Shieldと組み合わせることで、夏のエアコン、冬の暖房の効率を上げることができる。キャビン空調がますます重要になるEVで輸入車のオーナーなら、ガラス保護と断熱、省エネのために施工してもいいだろう。ガラスの両面に貼っても、透過率は70%以上なので車検を気にする必要はない。

《中尾真二》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  2. セリカに次ぐ「リフトバック」採用のカローラは、50年経ってもスタイリッシュ【懐かしのカーカタログ】
  3. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  4. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  5. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る