ダイハツのインドネシア向けコンパクトカー『アイラ』、10年ぶりのフルモデルチェンジ

ダイハツ・アイラ
ダイハツ・アイラ全 3 枚

ダイハツのインドネシア現地法人であるアストラ・ダイハツ・モーター社(ADM)は3月10日、5人乗りコンパクトハッチバック『AYLA(アイラ)』を約10年ぶりにフルモデルチェンジし、3月10日に発売した。

初代アイラは、ダイハツが日本の軽自動車やコンパクトカーで培ってきた技術やノウハウをベースに、インドネシアの顧客ニーズを徹底的に追求して開発。経済成長に伴い拡大する新規自動車購入層向けのエントリーカーとして、インドネシアのエコカー基準である「LCGC」に適合し、2013年の発売以来、新市場を開拓してきた。高い燃費性能とリーズナブルな価格を実現し、累計販売台数は約27万台に達している。

新型アイラのコンセプトは「The Exciting City Car」。最新の1.2リットルエンジン(WA型)やCVT(D-CVT)を搭載するとともに、マレーシアで発売した新型『AXIA(アジア)』と共通となる、DNGA Aセグメントプラットフォームを採用。従来から燃費性能を約16.5%向上しつつ、操縦安定性や乗り心地などの走行性能や、安全・安心などを含めた基本性能を大幅に向上させながら、エントリーカーに相応しいリーズナブルな価格を実現した。

また、デザインは「パワフル&アグレッシブ」をテーマに、より存在感あるスタイリングに進化するとともに、コンパクトなボディサイズながら、大人5人がしっかり乗ることができる室内空間と、小型スーツケースが4個入る荷室スペースを実現。初代に引き続きLCGCに適合し、トヨタグループの新興国小型車事業の一環として、トヨタ自動車へのOEM供給やトヨタブランドでの輸出を実施する予定だ。

価格は1億3400万から1億8990万ルピア(約120から170万円)。

またダイハツはこれまで徹底した現地化にこだわり、車両の現地生産をはじめ、現地調達の拡大や、研究開発体制の強化、人材育成などを積極的に推進してきた。従来日本から輸出していた1.2リットルエンジンやCVTを、2022年後半以降現地生産に切り替え、1.2リットルエンジンはADM、CVTは2021年に設立した「ダイハツ・ドライブトレーン・マニュファクチュアリング・インドネシア(DDMI)」にて生産しており、新型アイラのみならず、複数のADM生産車種に搭載している。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  2. 日産 リーフ 新型を発表、第3世代は航続600km超のクロスオーバーEV
  3. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  4. 日産 リーフ 新型の価格を予想する!…ベースは400万円台前半か
  5. サブコンが再評価される理由と純正ECU時代の新常識~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
ランキングをもっと見る