NSX と同じマットグレーで塗装、アキュラのスポーツセダン『TLX』…米国50台限定

NSXと同じ工場で手作業による組み立て

ベルリナブラック仕上げのルーフなどスポーティな装備を採用

3.0リットルV6ターボは最大出力355hpを発生

アキュラ TLX タイプS 「PMCエディション」のマット塗装「ゴッサムグレー」仕様
アキュラ TLX タイプS 「PMCエディション」のマット塗装「ゴッサムグレー」仕様全 9 枚

ホンダの海外向け高級車ブランドのアキュラは3月14日、スポーツセダン『TLX タイプS』の「PMCエディション」に、特別なマット塗装「ゴッサムグレー」を50台限定で設定すると発表した。ゴッサムグレーは、『NSX』の最終モデル「タイプS」と同じ色だ。

◆NSXと同じ工場で手作業による組み立て

「PMC」とは、「パフォーマンス・マニュファクチャリング・センター」の略で、米国オハイオ州メアリズビルにある『NSX』の工場を指す。TLXタイプSのPMCエディションは、NSXと同じ工場で、ハンドメイドで組み立てられる。

パフォーマンス・マニュファクチャリング・センターは、NSXのグローバル生産拠点。熟練した技術者が持つ職人の技と、革新的な先進生産技術との調和を目指している。PMCは、NSXのようなスーパースポーツモデルの少量生産に適した生産設備を備えており、およそ100名の従業員が、各工程で先進のロボット技術と協調しながら、高いレベルの品質とクラフトマンシップを追求している。高度な生産技術を多数有しており、多くの特許を米国で申請済みだ。

例えば、PMCでは熟練した技術者が長時間かけて、パワートレイン、サスペンション、電装部品、インテリア部品、ボディパネルを組み付けていく。ビジュアル作業標準システムにより、技術者は各工程で標準化された作業を忠実に実行することができるという。

◆ベルリナブラック仕上げのルーフなどスポーティな装備を採用

アキュラ TLX タイプS 「PMCエディション」のマット塗装「ゴッサムグレー」仕様アキュラ TLX タイプS 「PMCエディション」のマット塗装「ゴッサムグレー」仕様

出荷前の最終チェックもNSX同様の方式で行う。ダイナモチェック、塗装検査、悪路シミュレーション、漏水テストなどを実施する。最後にPMCエディションは専用のカバーをかけて、販売店に出荷される。

TLXタイプSのPMCエディションには、ベルリナブラック仕上げのルーフや、コッパー塗装の20インチ軽量アルミホイールが採用される。この20インチ軽量アルミホイールは、NSXにインスパイアされたYスポークデザインが特長になる。リアスポイラーとディフューザーは、カーボンファイバー製だ。ロアサイドシルガーニッシュとグロスブラック仕上げのエンブレムが装備される。

室内には、カーボンファイバー製トリムパネル、照明付きサイドシル、カラーアクセントバインディングを備えたプレミアムフロアマットを装備する。ボディカラーがゴッサムグレーの場合、スポーティなレッドインテリアを組み合わせる。ウルトラスウェードインサートを備えたミラノレザーシートを標準装備。コンソールには、限定車を示すシリアルナンバープレートが添えられる。

◆3.0リットルV6ターボは最大出力355hpを発生

新開発の3.0リットルV型6気筒ガソリンターボエンジンには、数十年にわたるパフォーマンスエンジン開発の経験とモータースポーツのノウハウを導入した。最大出力は355hp、最大トルクは49kgmを引き出す。49kgmの最大トルクは、タイプS史上、最強だという。

タイプS専用の3.0リットルV6ターボは、オールアルミ構造、コンパクトなサイズ、デュアルオーバーヘッドカムシャフト、24バルブ、直噴システム、シングルツインスクロールターボチャージャーを備えている。

アキュラの主力エンジンの3.5リットルV型6気筒ガソリンエンジンとは、ボアと60度のVバンクのみを共有している。 タイプS専用のV6ターボでは、クランクの剛性と耐久性を向上させる6ボルト焼結メインキャップと、86×86mmのボアとストロークが採用されている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ダンロップのオールシーズンタイヤが安く買えるようになる?…独占禁止法の疑い
  2. ファン必見!『ミニGSX-R』は1000台注文あれば販売される!?「鈴鹿8耐」最注目の“スズキの隠し球”
  3. ブラバスが「いかつすぎる」新型スーパーカーを発表! 1000馬力の超絶パワーに「頭抜けてる」と驚きの声
  4. 内装はまるで「地中海のヨット」! VWが新型キャンピングカー『グランドカリフォルニア』発表へ
  5. 2人乗りの特別なトヨタ『シエンタ』登場に「日本一周したい」「こういうの欲しかったんだよ」など反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る