焼き鳥が食べたくなった、料理がおいしく焼ける水素グリル…FC EXPO 2023

トヨタブースに展示されたリンナイのIH調理器と水素グリルのコンセプトモデル(FC EXPO 2023)
トヨタブースに展示されたリンナイのIH調理器と水素グリルのコンセプトモデル(FC EXPO 2023)全 7 枚

FC EXPO 2023のトヨタブース内にコンロやガス給湯器を手掛ける「リンナイ」が出展していた。よく見るとIH調理器と業務用のようなガスグリルを展示している。グリルは水素ガスを燃やすものだった。IH調理器の電源は可搬式の小型FCモジュールだ。

調理台の上にはIHのプレートと直方体のグリル、下のほうには冷蔵庫が設置してあった。このほか水素カートリッジを内蔵するタンクユニットと、タンクユニットからの水素によって発電するにはFC発電ユニットが必要だ。タンクユニットと発電ユニットは一応ホイールと取っ手がついており、可搬できる設計になっている。ただし、現状発電ユニット(FC)は100kg近い重量があるという。ホイールがついているので運べない重さではないが、コンセプト展示なので、軽量化はこれからだ。

タンクユニットは2022年6月にウーブンプラネットが発表したポータブル水素カートリッジを2本収納する。これに減圧ユニットが備わり、ガス台や発電ユニットに水素を供給。タンク1本あたりの水素重量は200g。この1本で展示のグリルは15時間ほど燃焼を続けることが可能だそうだ。発電ユニットはAC100V 3kWの出力という仕様になっている。

ポータブル水素カートリッジを2本収納ポータブル水素カートリッジを2本収納

水素グリルは、拡散燃焼方式だそうで水素と空気の混合気を火花で点火する。水素燃焼の火炎は無色で見えにくいのでグリルの素材にナトリウムを使い炎色反応でオレンジに見えるようにしている。青白いガスより温度が低そうにみえるが、コンロとしての出力は3.6kW。約3000キロカロリーだそうだ。水素ガスの炎は適度に水分を含んでおり、肉などを直火であぶればかなりおいしく調理できるという。展示されていたグリルが飲食店向け業務用の形なので、これで焼き鳥を焼いたらおいしそうだ。

タンク1本で15時間ほど燃焼を続けることが可能タンク1本で15時間ほど燃焼を続けることが可能

《中尾真二》

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