[初めてのスピーカー交換]「取り付け性」の高いモデルを選ぶのがコツ!

「カスタムフィット」と銘打たれたスピーカーの一例(カロッツェリア・TS-C1730Sll)。
「カスタムフィット」と銘打たれたスピーカーの一例(カロッツェリア・TS-C1730Sll)。全 3 枚

「スピーカー交換」に関心を抱くドライバーは結構多い。しかし疑問や不安がさまざまありなかなか実行に移せない……、そう感じているドライバーもまた少なくないに違いない。当特集は、そのような方々に向けて展開している。今回も、スピーカーの選び方について解説していく。

【画像全3枚】

◆「取り付け性が高いか否か」も、チェックすべき重要なポイント!

前回までの記事にて、「スピーカー交換」をしようと思った際の市販スピーカーの選び方を説明してきた。まずは愛車に付くかどうかを調べる必要があり、次には「セパレートスピーカー」か「コアキシャルスピーカー」か、このどちらにするかを考えたいと説いてきた。

それに引き続いて今回は、それら以外の考慮点について説明していく。続いてチェックすべきはズバリ、「取り付け性」だ。

ちなみにスピーカー選びは最終的には店頭にて試聴して、「音が好みに合うかどうか」、ここを聴き分けて決定すべきだ。しかしその前にある程度絞り込めると選択しやすくなる。で、「取り付け性」が高いモデルを選ぶと、取り付け費用が比較的に少なくてすむ。なので「スピーカー交換」のコストをできる限り抑えたいと思う場合には特に、この部分の確認もしておきたい。

で、「取り付け性が高いか否か」は、以下の文言がうたわれているか否かをチェックするとある程度知れる。その文言とは、「カスタムフィット」と「トレードイン」だ。なおこれら2つは同義語だと思って良い。ともに「比較的に取り付けしやすい」スピーカーであることを表す文言だ。

ただし、何をもって取り付けがしやすいと言っているのかは製品ごとでさまざまだ。取り付けに必要な部材をある程度同梱していることをもってそううたわれているモデルもあれば、サイズ的に汎用性が高いことをもってそううたわれているモデルもある。

◆ツイーター用の「マウント」の“有り無し”のチェックも必須!?

なお汎用性が高いか否かは前々回の記事にて触れた、ミッドウーファー(ドアスピーカー)の「取り付け奥行き寸法」が問題となるのだが、実は高音再生用のスピーカーであるツイーターについてもポイントがある。

ツイーターもサイズが小さい方が取り付けがしやすくなるが、それ以上に「マウント(取り付け用のベースとなるパーツ)」が同梱されているか否か、ここが案外重要だ。ちなみに「カスタムフィット」もしくは「トレードイン」と銘打たれている製品はツイーター用のマウントが同梱されている場合が多い。そしてそううたわれていないモデルでも、これが付属されていれば「取り付け性」が高いモデルだと判断できる。

ちなみに「マウント」が付いていない場合には、ツイーターはカスタムインストールしなければならなくなる場合が多い。つまり、Aピラーやドアミラー裏のパネルを改造して取り付けなければならなくなるケースが増えるのだ。しかし「マウント」が付属されていれば、その心配はかなり減る。

ただ、「マウント」にもタイプ違いがいくつかある。その中でもっとも利便性が高いのは、「ダッシュボードの上にポンと置くようにして取り付けられるマウント」だ。しかもリスナーに正対した状態でツイーターを設置できるようになっていると、音質的にも利を放つ。

◆「取り付け性の高さ」にこだわるなら、「車種専用モデル」もチェックを!

ところで「市販スピーカー」の中には、「車種専用モデル」もいろいろとある。で、実をいうと「取り付け性の高さ」にこだわるのなら、「車種専用モデル」がもっとも有利だ。「車種専用モデル」は対応車種の純正位置にスピーカーを収められるようになっている場合がほとんどで、しかも取り付けに必要な部材がある程度揃っている場合が多い。配線もカプラーオンで行える機種もある。結果、取り付け費用が比較的に少なくてすむ。

ただし、「車種専用モデル」はリーズナブルな製品である場合も多い。ミドルグレード以上のスピーカーを欲するのであれば、「車種専用モデル」を物色しても対象モデル数は多くはない(一部、上級モデルをベースにした「車種専用モデル」もある)。

なおある程度グレードの高いスピーカーは、「取り付け性」のことよりもスピーカーとしての性能が追求されて設計されている場合が多い。目安としては、10万円を超えてくると、「取り付け性」は二の次とされているモデルが多くなる。というわけで、性能にこだわってスピーカー選びをすると「取り付け性」が低くなることがあることは、頭の片隅に入れておこう。

今回は以上だ。次回以降も「スピーカー交換」をしようと思ったときに役に立つ情報を発信していく。お楽しみに。

《太田祥三》

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