「4chモデル」が使いやすい外部パワーアンプ[カーオーディオユニット AtoZ]

市販「外部パワーアンプ」の一例(アークオーディオ・KSシリーズ)。
市販「外部パワーアンプ」の一例(アークオーディオ・KSシリーズ)。全 1 枚

カーオーディオシステムを好みの形に作り上げたいと考えているドライバー諸氏に向けて、製品情報を幅広く発信している当コーナー。現在は「外部パワーアンプ」について解説している。今回は「何chパワーアンプ」を選ぶべきかについて説明していく。

結論から入ろう。もっとも選ばれているのはズバリ、「4chパワーアンプ」だ。そうである理由は単純明快だ。「使い勝手が良いから」だ。「4chパワーアンプ」が1台あれば、主には以下のような3通りの使い方が可能となる。1つ目は「フロントスピーカーとサブウーファーを鳴らす使い方」で、2つ目は「フロント2ウェイスピーカーのマルチドライブ」、そして3つ目は「フロントスピーカーとリアスピーカーを鳴らす使い方」、以上だ。

ちなみに「4chパワーアンプ」はそもそも、「フロントスピーカーとリアスピーカーを鳴らす使い方」をするためのものという性格が強めだ。クルマにはフロントとリアの両方にスピーカーが装着されているのがスタンダードで、それらを鳴らすには「4ch」が必要となる。なので「4chパワーアンプ」のスピーカー出力の端子付近には「フロントch」、「リアch」と記されているケースが少なくない。

しかし実際は、その他の2つの使い方が実行されることの方が多い。というのも、「外部パワーアンプ」を導入しようと考えられるのはシステムを本格化させたいときだ。そしてそのようなケースではサブウーファーの導入も検討されることもかなり多い。そのときには「4chパワーアンプ」が1台あれば、フロントスピーカーとサブウーファーの両方を1台にて鳴らし切れる。

またシステムを本格化させようと考えられるときには、高度なサウンドチューニング機能が搭載されたメカである「プロセッサー」の導入が検討されることも多い。そしてその場合には、スピーカーがフロント2ウェイのときには左右のツイーターと左右のミッドウーファーのそれぞれが個別に制御されることとなり、各スピーカーに対して「パワーアンプ」の1chずつがあてがわれることとなる。かくしてこのときも「4chパワーアンプ」が1台あればフロント2ウェイスピーカーを1台の「外部パワーアンプ」にてドライブできる。

なおシステムが複雑化していくと、「外部パワーアンプ」の選ばれ方(使われ方)もさまざまとなるが、初めての「外部パワーアンプ選び」においては「4chパワーアンプ」が選択されることがもっとも多い。参考にしてほしい。

今回は以上だ。次回以降も「外部パワーアンプ」の選び方に関する解説を続行する。お楽しみに。

《太田祥三》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  2. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  3. これで公道走行可能だと? BMW『M2 トラック・パッケージ』がニュルに出現!
  4. 「衝撃の価格」中国メーカーの大型3列シートSUVが話題に!「むしろ経営が心配」の声も
  5. 「復活まじうれし!」「全色欲しい」新型スズキ『GSX-R1000』発表に、SNSは話題沸騰!
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る