九州産交バスとヤマト運輸は、阿蘇くまもと空港の新旅客ターミナルビル開業にあわせ、路線バスを活用した客貨混載で、阿蘇くまもと空港から熊本市と阿蘇市の宿泊施設に、当日中に観光客の手荷物を配送する「手ぶら観光サービス」の実証実験を、3月23~31日に実施する。
バス・鉄道事業において、路線網の維持と物流の効率化による地域住民の生活サービス向上を目的に、バス・鉄道などの車両の空きスペースに宅急便などを載せ、輸送する「客貨混載」の取り組みは各地で実施されている。
阿蘇くまもと空港での実証実験の流れは以下の通り。利用者は、当日の13時00分までに、阿蘇くまもと空港の新旅客ターミナルビル内にあるヤマト運輸のカウンターで、手荷物を預ける。手荷物は九州産交バスが運行する空港リムジンバスもしくは都市間バスに積み込まれ、熊本市内の桜町バスターミナルもしくはJR阿蘇駅へ輸送される。ヤマト運輸のスタッフが集配車両に積み替え、宿泊施設に配送する。
税込料金は、60サイズ(重量2kgまで/三辺合計60cm以内):830円、140サイズ(重量20kgまで/三辺140cm以内):1750円、200サイズ(重量30kgまで/三辺200cm以内):2740円など。
九州産交バスでは、持続可能なまちづくりには、持続可能な公共交通の維持が必要であるとし、旅客乗車のバスとともに熊本県の特産品を輸送する客貨混載事業を展開している。客貨混載で輸送した特産品を販売する「マルシェ」を開催するなど、住民や生産者と連携した取り組みを進めている。