メルセデスベンツ『GLB』改良新型、ガソリンは48Vマイルドハイブリッドに…欧州発表

グリルやバンパーが新デザインに

7インチと10.25インチの2つのディスプレイを標準装備

「GLB 250 4MATIC」グレードは最大出力224hp

メルセデスベンツ GLB 改良新型
メルセデスベンツ GLB 改良新型全 10 枚

メルセデスベンツは3月16日、小型SUV『GLB』(Mercedes-Benz GLB)の改良新型を欧州で発表した。

◆グリルやバンパーが新デザインに

メルセデスベンツ GLB 改良新型メルセデスベンツ GLB 改良新型

GLBは2019年6月、欧州で発表された。GLBは、『GLA』と『GLC』の間に位置づけられるコンパクトSUVだ。GLBはメルセデスベンツの小型SUVとしては初めて、オプションで7人乗り(3列シート)が選択できる。サードシートは、身長168cmまでの乗員が利用可能。このGLBがデビューから3年半が経過し、初の本格改良を受けて、改良新型が欧州で発表された。

改良新型には、アンダーボディ保護機能を備えた新形状のフロントバンパーを採用した。バンパー両サイドの開口部は大型化。フロントグリルも新デザインで、水平ルーバーは従来の2本から1本に変更された。フルLEDヘッドライトとテールランプのデザインも新しい。

改良新型には新色として、スペクトラルブルーメタリックがラインナップされた。また、アルミホイールのデザインには、4種類を追加した。基本的なトリムでは、改良新型GLBは、ハイグロスブラック仕上げの17インチ5ツインスポークアルミホイールを装着する。オプションで、18~20インチのアルミホイールも選択できる。

◆7インチと10.25インチの2つのディスプレイを標準装備

メルセデスベンツ GLB 改良新型メルセデスベンツ GLB 改良新型

インテリアは、自立式のダブルスクリーンとして、7インチと10.25インチの2つのディスプレイを標準装備した。さらにワイドな2つの10.25インチディスプレイが、オプションで選べる。レザーステアリングホイールを標準装備した。人工レザーの「ARTICO」仕上げのステアリングホイールも選べる。「AMGライン」には初めて、ヒーター付きステアリングホイールが装備された。

改良新型には、「コンフォートシート」を採用した。人工レザーのARTICOに立体的にエンボス加工されたブラック生地を組み合わせる。オプションで、セージグレー内装を用意した。「プログレッシブ」仕様には、ブラック、マキアートベージュ、セージグレーの3種類の内装色を設定している。

AMGラインでは、ARTICOとマイクロファイバーの「MICROCUT」の組み合わせが標準で、内装色はバイアブラウンも選択可能。AMGラインでは、シートの色として、ブラック、バイアブラウン、セージグレー、レッドペッパー/ブラックの4種類を設定する。コンフォートシートのファブリックには、100%リサイクル素材を用いた。ARTICOとMICROCUTの組み合わせでは、リサイクル素材の使用割合はシートの表面で65%、その下の素材で85%とした。

◆「GLB 250 4MATIC」グレードは最大出力224hp

ガソリンエンジンはすべて電動化され、7速または8速デュアルクラッチ「DCT」トランスミッションを組み合わせる。マイルドハイブリッドとして、すべてのガソリンエンジンに48ボルトの電気システムが装備されており、発進時などにおよそ14hpのパワーを発揮し、エンジンをアシストする。

新しいベルト駆動式スタータージェネレーター「RSG」を装備した。始動時には、RSGは従来のスターターよりも低振動で静かな始動を可能にした。さらに、低負荷の巡航中に、内燃エンジンを停止して「セーリング」することもできる。減速中や惰性走行時には、RSGはエネルギー回生を行い、12ボルトの電装品や48ボルトのバッテリーに電力を供給する。ここで生成されたエネルギーは、加速中にエンジンをサポートするために充当される。

最も強力な2つのガソリンエンジンには、可変式AWDの 「4MATIC」が標準装備された。排気量1991ccの直列4気筒ガソリンターボエンジンは、「GLB 220 4MATIC」グレードの場合、最大出力190hp、最大トルク30.6kgmを発生する。「GLB 250 4MATIC」グレードの場合、最大出力は224hp、最大トルクは35.7kgmに引き上げられる。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 水平対向8気筒エンジン搭載バイクは世界唯一、中国長城汽車の「SOUO」ブランドが発表
  2. 6年ぶりビッグネーム復活!? 新開発のV12エンジンが搭載されるフラッグシップGTとは
  3. VWの小型ミニバン『キャディ』、改良新型を生産開始…5月末ドイツ発売へ
  4. KGモーターズ、超小型モビリティの車名を『mibot』と発表
  5. スズキ スーパーキャリイ 特別仕様は“For Your Work Buddy”…デザイナーの思いとは?
  6. BMWの新型車、ティザー…実車は5月24日発表へ
  7. トヨタ『シエンタ』対応の「車中泊キット」一般販売開始
  8. MINI ハッチバック 新型の頂点「JCW」、今秋デビューへ…プロトタイプの写真を公開
  9. 「トゥクトゥク通学」学生の問題意識から生まれたレンタルサービス、実証試験を開始
  10. 【メルセデスベンツ EQA 新型試乗】“EQ感”がより増した、シリーズ最小モデル…島崎七生人
ランキングをもっと見る