コツを知ればDIYで車内の静音化は実現可能! ~Weeklyメンテナンス~

コツを知ればDIYで車内の静音化は実現可能! ~Weeklyメンテナンス~
コツを知ればDIYで車内の静音化は実現可能! ~Weeklyメンテナンス~全 1 枚

愛車の質感をワンランクアップしたいなら注目したいのが車内の静粛性アップだ。高音質志向のカーオーディオではポピュラーな静音処理だが、実は一般の車両にも効果ありなので注目してみた。

オーディオにこだわるユーザーの中には、防振や制振、防音と呼ばれる処理をドアやフロア、ルーフ、さらにはタイヤハウスまわりやエンジンルームとの隔壁に施すケースがある。とりもなおさずコクピットで良い音を聞きたいがための施工だ。しかし一般ユーザーは自分たちのクルマには関係ない処理と思っているフシがあるが、実はこれらの静音処理は普段使いでも大きな効果があるのだ。

クルマが静かになると車内のイメージは一変、上質感がアップすることでワングレードもツーグレードも高級なクルマに乗っている感覚になるのだ。そこで今回は比較的手軽にDIY施工できる静音処理について紹介していくこととした。

静音処理にはいくつかの処理方法がある。ひとつは車外からの音を防音・遮音する処理。タイヤハウスなどから侵入してくるロードノイズやエンジンルームからのエンジン音などが主な対策点だ。一方で車内で発生するノイズを吸収する吸音処理ももうひとつの主なポイントだ。さらに内装や各部のきしみ音を軽減する処理も静音処理のひとつと言えるだろう。それらを適切に組み合わせることで愛車を静かに仕上げていくと良いだろう。

ところで、クルマ好きのユーザーであれば静音処理はカーオーディオショップなどの専門店にオーダーして行うものと認識ているケースも多いだろう、しかし手軽な部材を使った方法であればDIYでも施工が可能だ。ユーザーが施工しやすいように設定された使いやすい静音用のパーツが量販店などでも販売されているのでチェックしてみると良いだろう。プロショップでの本格的な施工のような完成度は求められないが、しっかり処理すれば静音の効果は引き出せるので試してみよう。

静音処理に用いる部材は大きく分けて2種類。振動を抑制する制振材と音を吸収する吸音材。用いる場所や目的に合わせてそれらを使い分けるのも静音処理のテクニックだ。メーカーが施工部位別にパーツを用意している場合にはそれに準じて施工するのが効果的だろう。すべて同じ部材で済ますのではなく、あくまでも適材適所に静音パーツを使い分けるのがコツのひとつだ。

主な吸音処理はドアなどの広い面積のパネルに対して吸音材を施工する方法(施工する場所はアウターパネル、インナーパネル、内張り)。オーディオの防振処理(デッドニング)を施したドアの外板を軽く叩いてみると、純正状態だとポコンポコンと軽い音がしたのに対して、処理後は叩いてもドスッと音が響かないのがわかる。これだけでかなりの制振効果があることが体感できるだろう。またピンポイントなところではAピラーに対して吸音処理をすることで風切り音を軽減する処理方法もある。加えてフロアもロードノイズを軽減するには効果的な部分。フロアマットの下に敷くことで防音の効果を発揮するアイテムも用意されているので施工も簡単なので試してみると良いだろう。またエンジン音に対してもボンネット裏に吸音材を貼ることでエンジンのノイズを低減することも可能だ。いずれも雨水や熱など、場所ごとに環境が異なるので、トラブルを避けるためには、それぞれの施工部分に適した部材を選んで施工することも大切だ。

愛車を静かにしてドライブをもっと快適にする静音処理。内張りを外すテクニック程度を持っていれば、ほとんど部分に施工可能なので、週末メンテナンスでコツコツ実践してみると良いだろう。

土田康弘|ライター

デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。

《土田康弘》

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