航続707km、フルEVのSUVで欧州最長…フィスカー『オーシャン』

航続707kmはツインモーターAWDの最上位グレード「エクストリーム」

インテリアに廃棄された漁網から再生のナイロンを使用

ダッシュボード中央に17.1インチ高解像度ディスプレイ

フィスカー・オーシャン
フィスカー・オーシャン全 10 枚

フィスカーは3月27日、新型電動SUV『オーシャン』(Fisker Ocean)の欧州仕様車の航続が、当初見込みを上回り、最大707km(WLTPサイクル)に到達すると発表した。欧州市場のフルEVのSUVでは、最長の航続になるという。

写真:フィスカー・オーシャン

◆航続707kmはツインモーターAWDの最上位グレード「エクストリーム」

オーシャンはフィスカー初の電動SUVだ。オーシャンには、マグナが新開発した「FM29」と呼ばれるプラットフォームを採用する。この新世代のプラットフォームからは、さらに2車種の新型フィスカーモデルが、登場する予定だ。

オーシャンには、シングルモーターの「スポーツ」や、ツインモーターの「ウルトラ」、「エクストリーム」、発売記念限定モデルの「ワン」などのグレードが設定される。シングルモーターのスポーツの場合、最大出力は275hpを発生する。0~96km/h加速は6.9秒だ。ツインモーターでAWDのウルトラは、最大出力が540hpで0~96km/h加速は3.9秒だ。同じくツインモーターでAWDのエクストリームは、最大出力が550hpとなり、0~96km/h加速を3.6秒で駆け抜ける。

このうち、最上位グレードのエクストリームの航続は欧州仕様の場合、最大で707km(WLTPサイクル)になる。フィスカーによると、4月28日頃に欧州当局からの認証が取得できる見通しで、その後、オーシャンの欧州での納車を開始するという。

◆インテリアに廃棄された漁網から再生のナイロンを使用

フィスカー・オーシャンフィスカー・オーシャン

インテリアには、カーペットにリサイクル素材を活用した。このカーペットには、廃棄された漁網から作られた再生ナイロンを使用している。また、インテリアの素材には、100%ポリカーボネートポリウレタンと100%強化レーヨンバッキングを採用した。さまざまなVOC(ホルムアルデヒドなど)の厳しい化学物質排出規制に適合している。

また、エコスエードも使用された。Tシャツなどのポリエステル繊維、ペットボトル、プラスチックなどをリサイクルした素材も用いられている。ポリエステルのリサイクルでは、従来のガソリンベースのポリエステル製造プロセスと比較して、エネルギー消費と大気へのCO2排出を80%削減することができるという。エコサステナビリティとして、汚染物質の排出とエネルギー消費のレベルは、オーシャンの生産サイクル全体を通じて保証されている。

オーシャンでは、ゴム廃棄物も再利用する。フィスカーは、タイヤの製造中に発生した廃棄ゴムを、埋め立てせずに利用する。リサイクルすることでエネルギーの量を大幅に節約でき、最終的に温室効果ガスの排出を削減できるという。

◆ダッシュボード中央に17.1インチ高解像度ディスプレイ

フィスカー・オーシャンフィスカー・オーシャン

新開発のセンタースクリーンとUI(ユーザーインターフェイス)を採用する。ダッシュボードの中央には、17.1インチの高解像度「Revolve4」ディスプレイを配置した。通常走行時には「ポートレートコントロールモード」表示となり、停止時には「ランドスケープハリウッドモード」表示に変更できる。

このランドスケープハリウッドモードは、プレミアムオーディオのオプションと組み合わせて、前席と後席の乗員に没入型の視聴体験を提供するという。オーシャンは、無線アップデートによって、その機能を向上させることができる。

スポーツには、「アースドライブモード」と「ファンドライブモード」がある。ウルトラとエクストリームには、「ハイパーモード」が追加される。エクストリームとワンには、「オフロードモード」が用意される。パフォーマンスと安全性を強化するために、スマートトラクショントルクベクタリングシステムが搭載されている。

《森脇稔》

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