豊橋鉄道が上限運賃変更を申請…渥美線は39年ぶりの値上げへ 2024年春頃

渥美線の1800系。同線では運賃改定による増収で軌道の重軌条化や道床砕石の交換などが行なわれる。
渥美線の1800系。同線では運賃改定による増収で軌道の重軌条化や道床砕石の交換などが行なわれる。全 2 枚

豊橋鉄道は3月27日、国土交通省中部運輸局に対して鉄軌道旅客運賃の上限変更認可申請を行なったと発表した。2024年春頃の実施を予定している。

老朽化する施設などの維持に要する費用の増加や原材料費の高騰などを理由としており、消費税導入、およびその税率変更による転嫁による改定を除けば、鉄道線の渥美線(新豊橋~三河田原)は1984年3月以来およそ39年ぶり、軌道線の東田本線(市内線・駅前~赤岩口、運動公園前)は2019年10月以来、およそ4年半ぶりの改定となる。

平均改定率は渥美線が12.6%、東田本線が11.0%で、渥美線の普通運賃は全区間一律30円アップとなり、初乗り運賃は170円に。東田本線の普通運賃は全線均一で20円アップの200円となる。

運賃改定による増収でVVVF制御装置が更新される東田本線のモ780形。同線では交差点部の軌道重軌条化や舗装の更新なども行なわれる。運賃改定による増収でVVVF制御装置が更新される東田本線のモ780形。同線では交差点部の軌道重軌条化や舗装の更新なども行なわれる。

定期運賃は渥美線が通勤用大人1か月が全区間一律1260円のアップ、通学用大人1か月が全区間一律900円のアップ。東田本線では通勤用大人1か月が840円、通学用大人1か月が600円のアップとなる。

ただし、通学用の6か月は割引率が引き上げられ、1か月用の6倍に対し7%引きだったものが、10%引きとなる。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  2. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  3. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  4. 新型『ムーヴ』『ステラ』のコーナリング性能を向上、ブリッツの車高調「DAMPER ZZ-R」シリーズ
  5. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る