ドゥカティ『ディアベルV4』が日本上陸、テクノジムとコラボしたローンチパーティを開催

ドゥカティ・ディアベルV4
ドゥカティ・ディアベルV4全 28 枚

◆V型4気筒エンジンを搭載するディアベルV4が待望の上陸

ドゥカティ・ディアベルV4ドゥカティ・ディアベルV4

“メガモンスター”のコンセプトで2011年に登場したドゥカティ『ディアベル』は、「パワークルーザー」「マッスルクルーザー」などと呼ばれ世界中でヒット。累計4万5000台以上(日本は3200台以上)を販売した。2023年は、MotoGPやスーパーバイクで培った技術を集約させた、ディアベル史上初のV型4気筒エンジンを搭載する新型『ディアベルV4』が発売される。

2022年の10月に発表されたディアベルV4は、同年11月の「EICMA(ミラノ国際モーターサイクルショー)」で展示され“EICMAでもっとも美しいバイク”に選出。ドゥカティがEICMAでもっとも美しいバイクに選ばれるのは11回目のことである。日本では東京モーターサイクルショー2023で初披露され、ANDAZ東京にて3月28日に新型ディアベルV4ローンチパーティを開催した。

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実際にディアベルV4を目の前にして驚かされるのは、マッスルさと軽さだ。無駄な肉をこれまで以上にそぎ落とし、実際に跨って車体を起こしてみるとその軽さに驚かされる。ディアベルV4は、V4エンジンを搭載するにもかかわらずLツインエンジン時代よりも13kg(エンジンで5kg、フレームで8kg)軽量化。さらにシート高は790mmで足着き性も良いため、マッスルな車体にも関わらず跨った瞬間から身近に感じさせてくれるのである。

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冒頭、ドゥカティジャパンのマッツ・リンドストレーム社長より挨拶が行われ「ドゥカティはオートバイの会社ではありません、我々はエンターテイメント会社です。お客様に楽しんでいただくため、満足していただくために、最高の品質、最高のテクノロジー、最高の美しさを提供していきます」とドゥカティ入社時にクラウディオ・ドメニカーリ社長に言われた言葉を振り返った。

◆イタリア本国からデザインディレクターがオンラインでパーティに参加

この日はイタリア本国のデザインディレクターであるアンドレア・フェラレージ氏もオンラインで参加。本国イタリアからのプレゼンテーションと質疑応答が行われた。

ドゥカティ・ディアベルV4ドゥカティ・ディアベルV4

「ディアベルV4はドゥカティらしさと、これまでのディアベルらしさを持ちつつ、新しいデザインを持っています。意外性があり、みなさんを驚かせるデザインは、スーパーバイク/スポーツネイキッド/クルーザーを全て融合させています。それはスタート前のスプリンターのような雰囲気を漂わせます」

「ドゥカティのデザイン哲学は『REDUCE TO THE MAX』です。極限まで減らすこと。無駄を排除して、ベストを追求することです。それはレースをルーツにしているメーカーだということも大きいですね。レースはシンプルにしていきながらパフォーマンスを追求しなければなりません。そこで辿り着いたフォルムとパフォーマンスとスタイル、これが一致することが重要なんです。機能を追求すると同時に軽量化を実現し、それが結果としてこのようなスタイリングになっているんです」とアンドレア氏は語った。

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この日のパーティはディアベルV4の“マッスル”というファクターをフックに、イタリアのフィットネス機器ブランドである「Technogym®(テクノジム)」とコラボ。新型ディアベルV4の周りには様々なフィットネス機器やバランスボールが置かれ、実際に試すことができた。加えて、フィットネスモデルのEMILYさんによるバイクに乗るための筋肉を鍛えるためのフィットネス講座なども行われ、会場は1つになって盛り上がっていた。

◆ロー&ロング、クルーザーだけどしっかりと走るのがドゥカティ流

美しさとパフォーマンスを両立したディアベルV4。ロー&ロングなスタイリングの中で一際目を引くのが、240サイズの超極太リヤタイヤだ。この太いタイヤを履くにも関わらず。軽快な走りを約束するクルーザーをつくるのがドゥカティ流。今回もしっかりとハンドリングをつくり込んでおり、スポーツ性と迫力の佇まいを両立している。

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エンジンはレース直系のV型4気筒。しかし性能だけでなく快適性にもこだわり、アイドリング時や低負荷走行時はリヤバンクを休止。2気筒の時はライダーに伝わる熱を軽減し、低周波の深みのあるサウンドを披露。一方で4気筒すべてが稼働している時はサウンドの周波数が高まり、激しいパワーの高まりと猛烈な加速を約束してくれるはずだ。

フレームも刷新しており、これまでのスチールトレリスからアルミモノコックに変更。これもスーパーバイクのベースマシンであるパニガーレと同様の手法だ。レーステクノロジーで培った軽量化のノウハウを、クルーザーに落とし込んでいる。また電子制御も充実しており、ライディングモードは「スポーツ」「ツーリング」「アーバン」「ウエット」を用意。それに連動するトラクションコントロールやコーナリングABSなどの各種制御や、アップ&ダウン対応のクイックシフトも搭載している。

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東京モーターサイクルショーでも多くのファンが興味を示していたディアベルV4。国内での正規期な導入は2023年5月が予定されている。

《小川勤》

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