PLMをシミュレーターでデジタルツイン化するダッソーの新しいモデルベース開発…国際二次電池展【春】2023

バッテリー工場のプロセスに応じたラインをシミュレーターによって設計できる
バッテリー工場のプロセスに応じたラインをシミュレーターによって設計できる全 7 枚

小型デバイス中心だった二次電池(バッテリー)は、EV市場および電力貯蔵・調整ニーズの高まりによって大型・大容量のものが注目され、エネルギー安全保障ともからみ、各国で電池工場の開発が進んでいる。二次電池展【春】2023では、バッテリーの素材、設計、製造、パッケージング、品質管理といった技術展示でにぎわっていた。

ダッソー・システムズは、バッテリー開発・製造にかかわるシミュレータポートフォリオを中心に展示していたが、注目したいのはこれらを統合的に管理するソリューション。「3DEXPERIENCE」と名付けられたシミュレーター製品群をクラウド連携させ、製品ごと、工程ごとのモデルベース開発、シミュレーションを製品開発ライフサイクル(PLM)のレベルで統合するためのプラットフォームだ。

各シミュレーターは、プロトタイプや実装製品との開発ループを構成する。これら開発ループは、たとえば設計時の素材や物性、実装やパッケージング、性能評価試験といった単位で完結している。ビルディングブロックやモジュール設計では、これがモデルベース開発の基本となる。これをもうひとつ上のレイヤで(クラウド)統合連携させると、設計から性能評価、量産までを一元的に管理できるプラットフォームになる。


《中尾真二》

テクノロジージャーナリスト・ライター  中尾真二

アスキー(現KADOKAWA)、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。現在はWebメディアを中心に取材・執筆活動を展開。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から利用し、ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。エレクトロニクス、コンピュータのバックグラウンドを活かし、自動車業界についてもテクノロジーを中心に取材活動を行う。

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