デンソーで8年ぶりの社長交代…林氏が昇格、有馬氏は会長兼CEOに就任[新聞ウォッチ]

デンソー
デンソー全 1 枚

国内最大手の自動車部品メーカーでトヨタ自動車グループのデンソーが、8年ぶりに社長交代を発表した。

現社長の有馬浩二氏は代表権のある会長最高経営責任者(CEO)に就任し、後継社長には電子事業やソフトウエア開発の経験が豊富で現在、CSwO(チーフソフトウエアオフィサー)を務めている林新之助・経営役員が昇格する。6月に開催予定の定時株主総会後の取締役会で正式決定するという。

きょうの読売や日経なども報じているが、お膝元の名古屋市内で開いた記者会見で、会長兼CEOに就任する有馬氏は、後任に林氏を選んだことについて、「デンソーがソフトを使いこなせる会社になれるよう変革を進めてきた」と評価した上で、「今後モビリティーが進化し、ソフトの重要性がますます高まる。社長として期待に十分こたえられる人物だ」と述べたという。

また、有馬社長自身がCEO職にとどまることについては、「私が経営の責任を取り、執行は全て(林氏に)任せる形で進める」と語り、「業界を超えた連携などは有馬社長も手掛けていく」(日経)とも伝えている。

デンソーの新社長に就任する林氏の経歴をみると、1964年1月15日生まれの59歳。三重県の出身で1986年3月、早稲田大学理工学部工業経営学科を卒業後、日本電装(現デンソー)に入社した生え抜き。電子技術部長や電子製造部担当部長などを経て2015年6月に電子事業部担当の常務役員、20年6月にはCSwOに就任し、モビリティエレクトロニクス事業グループ電子PF・ソフトウェア を担当。21年1月には現在の経営役員に就任した。

この4月、トヨタ自動車の新社長に就任した佐藤恒治氏も早稲田大学理工学部機械工学科(1992年卒)の出身で、大学では学科こそ違うが、デンソーの林氏は6年上の先輩になる。

2023年4月11日付

●植田総裁「緩和継続が適当」就任会見、修正可能性も示唆、日銀新体制始動(読売・1面)

●インド宇宙開発加速、民間参入、技術進展防衛力強化も期待(読売・9面)

●TDL客数から満足度へ、40周年入園規制を維持(読売・11面)

●技能実習廃止し新制度、人材「確保」明記「育成」は維持、政府提案(朝日・1面)

●日産、エクストレイル値上げ(東京・7面)

●街角景気、経済復調へ半歩、3月1.3ポイント上昇(日経・5面)

●トヨタ、3車種国内向け生産終了(日経・13面)

●デンソー社長に林氏、有馬氏は会長兼CEOに(日経・13面)

●中古車の競売価格1.5%安、3月、新車の販売回復、在庫減へ出品増(日経・15面)

《福田俊之》

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