日産自動車は4月20日に追加発売する新型『セレナ』のハイブリッドモデル、セレナe-POWERが2月末の受注開始から約1か月半で2万410台に達したことを明らかにした。
日産の日本マーケティング本部でセレナを担当する村田直哉チーフマーケティングマネージャーは「受注開始から1か月くらいで2万台の受注を頂いている。今まさに発売に向けて展示車、試乗車をディーラーの店舗に届けている段階で、なかなかクルマに乗って頂けない状況でもお客様から2万台を超える受注を頂いていることは、本当にセレナに期待して評価を頂いていることだと思っている」と語る。
村田氏によると「目標台数はどれだけ今、生産台数を確保できるかというところにも依存するので対外的な公表はしていないが、我々社内で持っている計画値に対しては想定以上はきているという状況。注文開始1か月で2万台というのは先代モデルのe-POWER投入時とも比較しても、それより早いペースできている」という。ちなみに先代のe-POWERモデルの受注が2万台に達するまでに「半年弱くらい」かかったとのことだ。
また新型セレナe-POWERを注文したユーザーに関しては「やはり家族のクルマなので30-40代のファミリー層が6割くらい。下取り車は競合他社からだいたい4割くらいとれている」と村田氏は解説する。
新型セレナではハンズオフ機能を備える運転支援技術『プロパイロット2.0』を標準搭載した最上級グレードのルキシオンを新たに設定したが、セレナe-POWER約2万台の受注のうちの15%をルキシオンが占めているという。
村田氏は「今回新しいルキシオンというグレードを投入した狙いのひとつとして新しいセレナのお客様をつかみたいということで、『エスティマ』や『オデッセイ』など1クラス上のモデルのお客様のニーズも捉えてルキシオンを投入したが、実はノア/ヴォクシーにお乗りのお客様よりエスティマのお客様から買って頂けているので、我々の狙い通りにセレナの新しいお客様を獲得できている」と評価した。