フィスカーの電動SUV『オーシャン』欧州仕様、22インチ仕様も航続700km超え達成

欧州で販売されているフルEVのSUVの中で最長の航続

「エクストリーム」は550hpツインモーター搭載

17.1インチの高解像度ディスプレイ採用

フィスカー・オーシャン
フィスカー・オーシャン全 10 枚

フィスカーは4月12日、新型電動SUV『オーシャン』(Fisker Ocean)の欧州仕様車が、オプションの 22インチホイールとタイヤを装着した場合でも、WLTPサイクルの航続が700kmを上回り、701kmに到達すると発表した。

◆欧州で販売されているフルEVのSUVの中で最長の航続

オーシャンはフィスカー初の電動SUVだ。オーシャンの欧州仕様車には、20インチホイールとタイヤを標準装備する。この場合の航続は、最大707km(WLTPサイクル)。オプションの 22インチホイールとタイヤを装着した場合でも、航続は700kmを超えることから、オーシャンが、現在ヨーロッパで販売されているフルEVのSUV の中で、最長の航続になるという。

バッテリー、モーター、ブレーキ、タイヤのエンジニアリングのおかげで、大径の22インチタイヤを取り付けても、標準の20インチタイヤと比較して、WLTPサイクルの航続への影響が最小限に抑えられるという。さらに、オーシャンのホイールアーチライニングとアンダーボディの空力設計により、空気の流れが最適化され、車両のパフォーマンスとドライビングエクスペリエンスがさらに向上している、と自負する。

オーシャンには、「エクストリーム」、「ウルトラ」、「スポーツ」の3グレードを基本に、発売記念限定車の「ワン」も用意する。すでに一部のグレードは、複数の市場で完売しているという。

◆「エクストリーム」は550hpツインモーター搭載

オーシャンには、マグナが新開発した「FM29」と呼ばれるプラットフォームを採用する。この新世代のプラットフォームからは、さらに2車種の新型フィスカーモデルが、登場する予定だ。

オーシャンには、シングルモーターのスポーツや、ツインモーターのウルトラ、エクストリーム、発売記念限定モデルのワンなどのグレードが設定される。シングルモーターのスポーツの場合、最大出力は275hpを発生する。0~96km/h加速は6.9秒だ。

ツインモーターでAWDのウルトラは、最大出力が540hpで0~96km/h加速は3.9秒だ。同じくツインモーターでAWDのエクストリームは、最大出力が550hpとなり、0~96km/h加速を3.6秒で駆け抜ける。

◆17.1インチの高解像度ディスプレイ採用

フィスカー・オーシャンフィスカー・オーシャン

新開発のセンタースクリーンとUI(ユーザーインターフェイス)を採用する。ダッシュボードの中央には、17.1インチの高解像度「Revolve4」ディスプレイを配置した。通常走行時には「ポートレートコントロールモード」表示となり、停止時には「ランドスケープハリウッドモード」表示に変更できる。

このランドスケープハリウッドモードは、プレミアムオーディオのオプションと組み合わせて、前席と後席の乗員に没入型の視聴体験を提供するという。オーシャンは、無線アップデートによって、その機能を向上させることができる。

スポーツには、「アースドライブモード」と「ファンドライブモード」がある。ウルトラとエクストリームには、「ハイパーモード」が追加される。エクストリームとワンには、「オフロードモード」が用意される。パフォーマンスと安全性を強化するために、スマートトラクショントルクベクタリングシステムが採用されている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. 【BYD シーライオン7 新型試乗】全幅1925mmの堂々サイズも「心配無用」、快適性はまさに至れり尽くせり…島崎七生人
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る